しっとりとしたバラードが始まりました。
『トッツィー』の主題歌です。
ダスティン・ホフマンが女優に扮するコメディ映画ですが、インディア・アリーの優しい歌声に惹きこまれます。

物哀しくも優しいサックスの音色が聞こえてきました。
『ニュー・シネマ・パラダイス』の主題歌です。
場所はシチリア。
映写技師と映画好きな少年が交流する物語ですが、二人の微笑ましい姿が目に浮かんできます。

目をつむって聴いていると、演奏が終わった途端、煙が見えてきました。
魔法のランプから出ているようです。
貧しい青年が魔法のランプの力を借りて王子に変身し、王女と恋に落ちますが……、
『アラジン』の主題歌を、ディスコミュージックの女王、ドナ・サマーがしっとりと歌い上げ、新たな世界へ(いざな)う勇気と希望を運んできます。

そして、最後は『シンドラーのリスト』の主題歌です。
監督はスピルバーグで、アカデミー最優秀作品賞と監督賞を受賞した映画です。
物哀しいサックスの音色が第二次世界大戦のヨーロッパに連れて行きます。
ナチスからユダヤ人を救ったドイツの実業家の物語ですが、この曲を聴くたびに、戦争の悲惨さを感じます。
ウクライナや中東に平和な日が来ることを祈り続けたいと思います。

最後はちょっと暗くなってしまいましたが、でも、これで終わったわけではありません。
ボーナストラックとして素敵な曲が2曲続くのです。
『君に想いを』と『いそしぎ』の歌なし演奏版です。
眠る前に聴くと、穏やかな気持ちになって素敵な夢を見られるかもしれません。
ということで、
おやすみなさい。