「私は、商品開発の係にした。ねえ、真紀も一緒にやろうよ」

「えっと…」

本当は教室の飾り付けをする係に決めていた。

でも、由香の意見を聞いてから考えようと思っていた。

私は飾り付けの係がしたい、そう言おうと思っても、なかなか口に出せなかった。

「…もう少し考えてみるね」


家に着いてから、どっと疲れが出た。

「はぁ…疲れた」

制服のまま、ベッドに倒れ込んだ。

今日も、自分の意見を言えなかった。