「秋本くんに告白したって本当?」

「え?」

秋本くんは、昨日私に告白してきた人だ。

そして、玲奈が片思いをしている相手でもあった。

「秋本くんが好きだから、私にやめた方がいいって言ったの?」

なぜか、私が告白したことになっていた。

「ひどい、そんなことすると思わなかった」

あとで知ったことだが、秋元くんが私に振られた腹いせに、私が秋元くんに告白したというでたらめを言いふらしているようだった。

それが、玲奈の耳にも入ったらしい。

それから私は、誤解を解くことができないまま、家の都合で転校した。