その時のショックを受けた友達の顔を、今でもよく覚えている。



「好きなんだ。付き合って欲しい」

いきなり、玲奈が好きだと言っていた子に、私は告白された。

「嫌」

私は、彼が何人もの女の子と同時に付き合っていることを知っていた。

だから断った。

その次の日。

教室に入ると、クラスメイトの冷たい視線が刺さった。

「真紀、ちょっといい?」