「僕は本当にそう思ってます。
反桐さんの夢を叶えて欲しいです!」
「……分かった。向かうね」
反桐さんは僕を見る事なく立ち上がり、背を向ける。
「好きだ!!!」
口にしてはいけないと思って、上京する前に会った時、飲み込んだ言葉だけど……。
本当にそう思ってるから……。
「のど渇いてない?
君の大好きな天然水買ってきて」
「要らない。自分で飲んで。
今日もまた自転車で急いで来たんでしょ?」
反桐さんが振り返る。
「また、連絡するね」
輝きが増した僕の大好きな笑顔の反桐さんがそこに居た。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…