退屈な時間が常々続いてゆく

深夜のコンビニに、得体も素性も知れないこどもたちが四人ほど店内で座り込みをしている

「おい」

「なによ」

「村おこしとかしねえの?」

「なんであたしに聞くのよ!他のヤツらに聞いたら?」

「んじゃデブ」

「僕はデブじゃないぞ!ぽっちゃり系だよ!!」

「るせぇデブ。お前はここでナニがしてぇんだよ」

「別に。僕は僕なりに美味しいものがずっと食べれればそれでいい」

生産的なヤツ・・・いやしねえな

ここで一番初めに座り込みを始めた少年・undoロイドは首を回した

「んじゃ最後、さっきからノーパソパチパチやってるバカ。お前は?」

パチパチパチ

「おい」

パチパチパチ

・・・・・

ヴァガアン!!

undoは容赦なくソイツのノーパソを側面から蹴り上げた

小気味いい音を立て、店の壁に激突したノーパソは再起不能になった

そこでパチパチくんは初めて反応する

「あ、なに?」

undoは半ば呆れて

「お前はここで何がやりたい?」

・・・・・

体感時間30分

「マジヒマー、誰か踊ってよ」

「は、腹踊りなら」

「うぜーよデブ!二度と喋んな!!」

「ブ・・・ブヒ」

「万引きしたい・・・かな」

「あーそうかよ。好きにやれや。ここの店、【最初から誰もいなかった】んだから」

するとノーパソパチパチ野郎は

「うん、じゃあそうする」

言うがいなや店に陳列されたものを次々と台無しにしていった

「・・・はぁ」

人生undoしてぇ

心からそう思うロイドなのであった