「びっくりしたでしょ?この光景。」

彼女は口に酸素マスクを付けている。昨日とは全く違う光景だ。俺はなんと話したらいいか分からなくなり無言でいた。

「私、心筋症なの。余命半年の。」「えっ、、」

衝撃すぎる言葉に驚きが隠せない。

「小さい頃からね病気で。昨日の美容室の時も実は呼吸がきつくなってたの」

由香さんの言葉と風鈴との最後の会話が頭によぎる。

「私、もう短いけどいいんだ。あとは自由に
生きれれば。」

声もかけられない。そんな自分が悔しくなる。

そこから何を話したかはわからない。
ただボッーと家に帰った。

夜もあまり寝付けず。そのまま。
何が起こったのか理解するのには、時間が必要だった。

次の日、楽しみにしていた夏休みの始まりの終業式で、友達に話しかけられてもボッーとしているのを自分でも感じた。夏休みが始まるがどうも昨日のことが、
引っかかっる。すると急にLINEの通知がなった。

「今日会えたりする?」