あの後、沢山泣いて疲れたのか、ベットにそのまま
寝落ちしていた。
夜帰ってきた時に、母にどこに行ってたの?と
聞かれたため、涼太のとこと言ったら涼太くん
事故で亡くなったのに?と返されてしまった。
どうやら、あの半年間の出来事は、私にしか
残ってないらしい。

いやいやながら、ベットから出ると、
机の上に白いものが見えた。
なんだろうと不思議に思い、手に取ると、どこかで何回も見たことのある字で 風鈴へ と書かれていた。
まさかと思い、中を開くとやっぱりだ。
そう。涼太、涼平からの手紙だったのである。

「風鈴へ
まずは、この半年間、
いやそれ以上の日々をありがとう。
風鈴と過ごす日々が、どんなことをしている時よりも
楽しく、特別だったのは、変わりません。
まずはこのような形でまた来てしまってごめんなさい。
俺は、正直、見に行けることがわかった時、風鈴を一目見れたらと思っていました。
見に行くと、風鈴の隣には、他の男がいて、少し安心した自分もいたし、モヤモヤしている自分もいました。
だから、俺はこの思いを忘れようと、りかに誘われて
色々色んな場所に行ったけど、1ミリも上書きできませんでした。やっぱり、風鈴しかいない。
そんなことを思っていた時。風鈴と出会い、色々な形でこんなふうにまた時を重ねられて、俺は幸せ者です。
また、風鈴に告白出来なくてごめんなさい。
素直に好きって言えなくてごめんなさい。
後、他の人と幸せになって欲しいなんてただのカッコ
つけです。ほんとうにごめんなさい。
ほんとうに、大好きなんだ。風鈴が。昔から。
誰よりも。なのに、今回も付き合えないなんて、。
神様は意地悪だな、。でも、俺と約束してください。
来世こそは、必ず、告白させて。
絶対に見つけて告白しに行くから。
だから、やっぱり名前変えるなよ。
俺も涼太でいくから。もう呼びやすいし。風鈴の方が。
あとさ、この名前の方がお前に似合うと思うよ。
だって風のようにすずだけ鳴らして去ってくんだもん笑
まぁとにかく。これは約束な。
他の男、横に置いとくなよ。
約束破ったら針千本飲ますからな。
これからもずっと大好き。ありがとう。風鈴。
涼太、涼平」

私は、泣きながら笑っていた。何だこの手紙笑笑。
涼太らしい。でも約束。私、絶対守るよ。約束だよ。