「あー。どうしよう。」

私がビーチに来て、なぜこんなに悩んでるかって。彼女持ちを好きになってしまったからだ。

涼太は、もちろん良い人だし、
幸せにしてくれると分かっている。

だけど、涼平が頭から離れないのだ。

海の音がする。
私は悩み事をする度にここに良く来るのだ。

なんでかと聞かれたら分からないが、何故かスッキリする。気持ちに整理がつく。そんな感じがする。

私は今日、ある決心をした。

そんなことを考えていると、「風鈴ー!」という
声がする。

振り返ると、こちらを見る優太がいた。

ごめんね。優太。

「今日はどうしたの?」

「優太。私告白の返事したくて、」

「うん。」

「ごめんなさい。優太とは付き合えません。」

「、、、だよな何となくわかってたよ」

「ほんとうに、ごめんなさい。そしてありがとう。」

優太は頷き来た方向に帰っていく。

あーもー。私にイライラする。
ずっと涼太と涼平を重ねてしまう。

ビーチをボッーと眺めていたそんな時。

「風鈴?」こないだ聞いたような声が聞こえてきた。