今日は、原宿に来ている。

「うわー人多いね笑」

今日は、日曜なこともあり、原宿は人で
溢れかえっている。

「だなー。はぐれんなよ。」

門をくぐって、入っていく。「うわっ」人に挟まれ、足がぐらつく。優太は、こちらに気づいているが、こっちに来れるスペースもない。

「大丈夫ですか?」

そこには見知らぬ、同い年ぐらいの男性が立っていた。「すみません、ありがとうございます。」
「もう早くー。涼平!」

隣にいるのはどうやら彼女らしい。
彼女いるのに助けてくれるなんていい人だな
そう感じた。

「じゃあすみません、気をつけてください。」

彼にお礼をしたが、そそくさと行ってしまった。

でもどこかで聞いたことある名前、。涼平、。まさか?同じ名前の人ぐらい、。

「あれっこれなんだろう?」

私が倒れたところに、ハンカチと名刺が落ちていた。

「涼風 涼平、。」

「大丈夫か?風鈴。ごめんそっちに行けなくて」

「・・・」

「風鈴、?」

「あっごめん。全然平気だよ!ありがとう!」

それから、プリクラを撮り、いちご飴を食べた。

「美味しいなにこのいちご飴ってやつ!」
「でしょー!!大好きなんだー!」

彼と過ごす時間は、楽しい。
でも、何か心の中で欠けている。

「今日もありがとうな!」「こちらこそ。」
「じゃあまた!」

夕暮れの中、気持ちが揺れている。そんな気がした。