きっと些細なことだった。消しゴムを拾ってもらった、目が合った、そんなことが重なりあって私は恋に落ちた。少し気になるくらいだったのにいつの間にか君の行動が気になって仕方がなくなるところまできていた。
学校で話すようになって趣味が同じなことを知って。連絡を取りたいなと思ったけどクラスの人に聞けばいいだけなのに勇気がでないだとか、君に連絡先交換しようとも言えなかった私は臆病者。
でもそんな私が君と連絡を取れるようになったのは偶然が起きたから。友達と買い物に出掛けたとき、たまたま君と会ってその場のノリだろうけど連絡先交換するかと言ってくれた。仲良いとは思ってくれるてるのかなって嬉しかったんだよ。


初めての恋でこんな感情が自分の中にあることすら知らなかったんだ。友達と恋話するときも聞き手に回るだけで恋が、恋愛が、どういうものかがよくわからなかった。好きな人はいないの?って聞かれることもあったけどいつも推しがいるからって答えてた。それはね恋したことないって言ってその場を冷めさせちゃうんじゃないかなって思ったから。
恋とは何かなんてしっかりとした答えはでないだろうに周りに聞いたりしてた。少し焦ってたのかもしれない。みんな恋をして好きな人とどうだったとか話して彼氏ができて1人置いてけぼりになったみたいで。