春・夏・秋・冬 季節が変わるのが早くなるのを感じながら私は4年生になった。
4年生になってから、イジメはエスカレートしていった。
原因は好きな物を馬鹿にされた事に対する些細な言葉による反撃で、
「ウザイ」とか、「黙れ。」と言ったのを今でも覚えてる。
私の言葉に逆上したのか、その日を境目に私に対する明確な殺意。
それを読み取れるようになってしまった。
次の日から待って居たのは地獄。 そう言い表すしかなかった。
1週間前は仲良く話していたあの子が自分を嘲笑う。
貴方はそれを想像出来ますか？
いつものじゃれあいとは何かが違う。
明確にナイフを皮膚の薄い所に突き立てようとする親友。
私は小学4年生と言う、変化の絶えない未熟な時期にそれを経験した。
殆ど絡んだことがない運動好きな男子も、
ドラマの話で盛り上がっている女子グループも、
本来、平等に接しないといけない先生も
その全てが私の敵になった。
ただ、私は誰も頼らなかった。 いや、頼れなかったの方が正しいだろう。
友達と呼べる人は消えたし、親や兄姉に迷惑をかけたくない。
そんな大人のなり損ないみたいな考えを持っていたから1人で抱え込んだ。