私は小学生の頃、内向的で、運動神経も悪く、人とあまり話さない、
最近の言葉で言う「陰キャ」だった。
それでも、1年生や2年生までは小学校に行く行為が嫌ではなかった。
忖度…なんて言葉を知らない純粋無垢な子供は、
陰陽関係なく分け隔てなく接することが出来る。
勿論、グループで作られた壁はあったが、
跳び箱のように簡単に飛び越えることが出来た。
中学生になった今からすると夢物語のように感じるが紛れもない事実だった。
皆が遊びに誘ってくれて、短い5分休憩でお出かけの話や、ゲームの話をする。
当たり前。 皆がそう思うように、私もそう思っていた。
ただ、そんな当たり前は簡単に崩れ去ってしまう。
少し変。そう感じるようになったのは3年生になってからだった。
遊びに誘っても毎回断られたり。 遊びの誘いが減ったり。私を揶揄う事が増えたり。
これをイジメと捉えるか、親友になったと捉えるか、
正解は分からないが、当時の私は親友になれた。 そう感じてしまった。
その選択肢が自殺未遂の足がかりになる事も知らず、平凡に生きていた。