小さな鳥籠から、少女は夜へと飛び出した。
痛む身体と、首を絞められたような息苦しさもお構いなしに、ただ、走った。
この足で、どこまで走っていけるのか。この世界は、一体どこまで続いているのか。
それをただ、知ってみたかった。
これから起こる、非日常な出会いのことも出来事も知らずに。