ほんのりピンク色に染まった桜の花びらが咲き乱れる中、中学校に入学した日。
それが、つい昨日のことのように思われる。
こんなにも、月日が流れるのは早いものだったかな。
なんて考えているうちに、中学三年生。そして、受験生になってしまった。
私には、お兄ちゃんが二人いる。私の二つ上が朋也、五つ上が諒真という名前だ。
どちらも「お兄ちゃん」と呼ぶとややこしくなってしまうため、「ともくん」「りょうくん」と呼ぶことも多い。
そしてお兄ちゃんたちはどちらも、頭がいい。
小学生までは、頭のいいお兄ちゃんたちが自慢で、私の憧れだった。
だから私も、同じ高校に行きたいと思った。
でも、中学生になってお兄ちゃんたちの凄さを嫌というほど感じた。
私は中学一年生の頃、初めての定期テストに向けて、必死に勉強した。しかし、平均点よりは高かったものの、目標点数には届かなかった。ともくんもりょうくんも毎回超えていた点数を、私は超えられなかった。
これ以上どうしたらいいのか分からなくて、私は勉強を頑張らなくなってしまった。
それと同時に部活動も忙しくなってしまい,課題を終わらせることで手一杯な毎日。
私が頑張っていなくても、お兄ちゃんたちは進んでいく。私はその場で足踏みをしているだけだ。お兄ちゃんたちとの差は広がるばかり。
私が中学一年生だった時、ともくんは中学三年生でりょうくんは高校三年生。ともくんはりょうくんと同じK高に進学し、りょうくんは偏差値の高い県外にある大学に進学した。りょうくんに関しては県外の大学であるため、一人暮らしを始めた。
ただただ憧れているというだけだった思いが、いつの間にかお兄ちゃんたちを超えたいという思いに変わっていく。
私は焦った。しかし、感情とは裏腹に、行動に移すことができなかった。
どうして頑張れないのかも分からず過ごしていた二年間。中学三年生の一年間で、これまで頑張ってこれなかった分を取り返そうと決意した。
それが、つい昨日のことのように思われる。
こんなにも、月日が流れるのは早いものだったかな。
なんて考えているうちに、中学三年生。そして、受験生になってしまった。
私には、お兄ちゃんが二人いる。私の二つ上が朋也、五つ上が諒真という名前だ。
どちらも「お兄ちゃん」と呼ぶとややこしくなってしまうため、「ともくん」「りょうくん」と呼ぶことも多い。
そしてお兄ちゃんたちはどちらも、頭がいい。
小学生までは、頭のいいお兄ちゃんたちが自慢で、私の憧れだった。
だから私も、同じ高校に行きたいと思った。
でも、中学生になってお兄ちゃんたちの凄さを嫌というほど感じた。
私は中学一年生の頃、初めての定期テストに向けて、必死に勉強した。しかし、平均点よりは高かったものの、目標点数には届かなかった。ともくんもりょうくんも毎回超えていた点数を、私は超えられなかった。
これ以上どうしたらいいのか分からなくて、私は勉強を頑張らなくなってしまった。
それと同時に部活動も忙しくなってしまい,課題を終わらせることで手一杯な毎日。
私が頑張っていなくても、お兄ちゃんたちは進んでいく。私はその場で足踏みをしているだけだ。お兄ちゃんたちとの差は広がるばかり。
私が中学一年生だった時、ともくんは中学三年生でりょうくんは高校三年生。ともくんはりょうくんと同じK高に進学し、りょうくんは偏差値の高い県外にある大学に進学した。りょうくんに関しては県外の大学であるため、一人暮らしを始めた。
ただただ憧れているというだけだった思いが、いつの間にかお兄ちゃんたちを超えたいという思いに変わっていく。
私は焦った。しかし、感情とは裏腹に、行動に移すことができなかった。
どうして頑張れないのかも分からず過ごしていた二年間。中学三年生の一年間で、これまで頑張ってこれなかった分を取り返そうと決意した。



