だから。
反対する、周りが。
それでも。
行く、助けに。
自分の周りで辛い思いをしている人のところに。
そうはいっても。
できるわけではない、必ず。
行く、助けに。
自分の周りで辛い思いをしている人たちのところに。
だから。
クラス内で起こってしまっている問題。
それだけでも。
したい、解決を。
そうして。
過ごしてほしい、嫌な思いをしないで。
一人でも多くの人が。
そう思い願いながら。
過ごしている、学校生活を。
「楚良の辛い過去の記憶と思いが
楚良を強くして
今の楚良がある。
楚良の過去のことを知らなかったとはいえ、
悪かった、いろいろと」
「凪が謝ることはないよ。
凪の言う通り、
突っ走り過ぎるのも
危ないと言えば危ないから」
怪我もなく。
助かっている、無事に。
それは。
凪とこの能力のおかげ。
そうじゃなかったら。
無事ではなかった、かなりの確率で。
そう思うと。
ゾッとする。
「そういえば、
始まってるな、午後の授業」
「ほんとだ、
始まってる。
話に集中してたから
忘れてた、時間のこと」
「まぁ、いいんじゃないか。
たまには時間を忘れるのも」
「そうだね」
そうして。
私と凪は。
午後の授業の間。
過ごした、屋上で。
今。
思い出している。
今日。
午後の授業。
その時間も忘れて。
話していた、凪と。
そのときのことを。
私と凪。
正反対、考え方は。
だけど。
間違っていない、二人とも。
私と凪。
それぞれの思いや考え。
それは。
過ごしてきた、今まで。
その中で。
積み重なってできたもの。
だから。
しなくてもいい、否定は。
ただ。
これからは。
考えなければならない、少しは。
自分の行動を。
向かう、良い方向へ。
そう思って実行した行動。
それでも。
限らない、それが良い結果に繋がるとは。
そう思っても。
できるだろうか、冷静に。
実際に。
困っている人、苦しんでいる人。
そういう人たちが自分の目の前にいる。
そのときに。
考えてから行動をする。
そういうことが。
あぁ。
悩んでしまう、とても。
いろいろ考え過ぎて。
自分の考え。
凪の考え。
間違っていない、二つの考え。
だけど。
できそうにない、同時には。
両方の考えを実行すること。
きっと。
偏ってしまう、どちらかの考えに。
そうだとすれば。
また突っ走ってしまうのだろうか。
そうしたら。
同じことの繰り返し。
そうすると。
また迷惑をかけるかもしれない。
凪に。
「碧音ちゃん」
「彩暖ちゃん」
聞こえた、後ろから。
彩暖ちゃんの声が。
なので。
振り向き。
呼んだ、彩暖ちゃんの名前を。
「今帰り?」
「うん。
彩暖ちゃんも?」
「うん。
私も帰るところ」
そういう会話から始まり。
帰る、自然の流れで。
彩暖ちゃんと一緒に。
話している、彩暖ちゃんと。
そのおかげで。
和らいでいる、さっきまでの悩みが。
「碧音ちゃん、
今度、遊びに行かない?
何人か誘って」
話している、いろいろなことを。
その中で。
そう言った、彩暖ちゃんは。
もしかしたら。
感じているかもしれない、彩暖ちゃんは。
私が悩んでいることを。
だから。
誘ってくれた、遊びに。
何も訊かずに。