彼の眠る顔を見て,洗濯途中の服を回収して。 彼に借りた服は,後からこっそり届ける事にして。 私は,日が上りきらないうちに,彼の家から不格好なヒールを履いて出ていった。 『ありがとう,長屋くん』 置き手紙に,彼が気付けばいい。