子供は生まれた。

武臣は死んでしまったから1人でこの子を育てなくてはいけない。

それを覚悟に私は決断したんだから、あの夜。

ダイの話てくれた噂は街に広まっていてあの川の幽霊に引きつけられたんだと誰もが言ってくれた。

負い目を感じながらも子供を抱いて川を見る。
もうダイには会えないのかな。

あの頃私を助けてくれなかったらこの子を抱くことはできなかったかもしれない。

あの夜に彼と出会わなかったら……。

……。