私は待っている。この世にただ一人の、私の王子様。
「ごめん、別れよう。」
「なんで?俺、なんかした?」
「違う、私が悪いの、ごめん。」
「っ何なんだよ、わかった、もういいよ別れよう。」
何で私はこうなんだろう、いつも相手を傷つけてしまう。なんで、、、
◇◆◇◆◇
「えっラナから別れようって言ったの?なんで!?もしかして前言ってた、なんだっけ」
「蛙化現象」
「それだ」
『蛙化現象』
最近は、好きな相手などの嫌な面を見て幻滅する、冷めてしまうなどの意味合いで、使われることが増えた言葉だが、本来は、好きだった相手に好意を持たれた途端、嫌悪感を持ってしまうという意味の言葉だ。
最近の、特に女性に多いことだそうで、私もその一人だ。
「ラナ、信ちゃんならならないかも!とか言ってたじゃん」
「ならないと思ってたんだもん!ほんとに、大好きだった、」
でも、嫌悪感を持ってしまった。私を好きだという声に、言葉に、愛おしそうにこっちを見つめる目に。なんて理不尽なことをしているんだろう、私は。
自己嫌悪で、頭の中がいっぱいになる。
「信ちゃんは、本物の運命の人だと思ってた」
そう、本物の運命の人だけには、嫌悪感を抱くことがないらしい。私はその王子様をずっと探している。
「まぁ、この世界には王子様いるんだからまた探そ、切り替えよ」
「れいーーー大好き」
「抱きつくなラナ」
「邪魔なんすけど」
見上げると、真顔でこちらを見つめる男子生徒がいた。
「ごめんなさい!」
慌ててどこうとすると、男子生徒の後ろから、ひょこっともう一つの顔がのぞいた。
男子生徒はそれに気づいていない様子で、もう一人の男の子が、私たちに向けて人差し指を立てて口元に持っていき、静かにというジェスチャーをした後、勢いよく男子生徒の顔にチョップをした。
「いって!!!!」
男子生徒は頭を押さえながら振り向き、もう一人の男の子を見て
「何すんだよ翔太」
「女の子に邪魔なんすけどってなんだよ王子」
王子?
「苗字で呼ぶなよ」
「苗字が王子なくせに無愛想だぞ、蓮」
ん?蓮と翔太?なんか聞いたことあるかも。
ラナが小声でれいに聞く。
「ねえ、なんかこの名前聞いたことあるけど、同じクラスだからかな?」
「同じクラスだし、アイドルしてるからじゃない?」
「え」
ラナの大きな声が教室に響き、一瞬静かになるが、またさっきと同じような朝のLHR前の
にぎやかな教室に戻る。
「結構有名だけど、知らなかった?」
「知らなかった、、、」
女の子たちが話してるとき、ラナは信玄(信ちゃん)とずっとメールしてたもんなと、れいは思う。
「ごめんねれいちゃん、ラナちゃん、蓮言い方少しきついとこあって、気にせずゆっくりお話しして!!蓮、言い方もう少し優しくしよーぜ」
「普通だったろ、今のは」
そういってイケメン二人は去っていった。
「うちのクラスにアイドルが、いたなんて、、」
「入学したときから有名だったけどね」
「衝撃の事実なんだけど、」
「はーい、みんな席着いて。HR始めまーす」
席について、ラナは思った。
アイドルの恋愛事情気になるな。
さっきまでの、ラナのネガティブな感情は、新しいことへの好奇心になっていた。
「ごめん、別れよう。」
「なんで?俺、なんかした?」
「違う、私が悪いの、ごめん。」
「っ何なんだよ、わかった、もういいよ別れよう。」
何で私はこうなんだろう、いつも相手を傷つけてしまう。なんで、、、
◇◆◇◆◇
「えっラナから別れようって言ったの?なんで!?もしかして前言ってた、なんだっけ」
「蛙化現象」
「それだ」
『蛙化現象』
最近は、好きな相手などの嫌な面を見て幻滅する、冷めてしまうなどの意味合いで、使われることが増えた言葉だが、本来は、好きだった相手に好意を持たれた途端、嫌悪感を持ってしまうという意味の言葉だ。
最近の、特に女性に多いことだそうで、私もその一人だ。
「ラナ、信ちゃんならならないかも!とか言ってたじゃん」
「ならないと思ってたんだもん!ほんとに、大好きだった、」
でも、嫌悪感を持ってしまった。私を好きだという声に、言葉に、愛おしそうにこっちを見つめる目に。なんて理不尽なことをしているんだろう、私は。
自己嫌悪で、頭の中がいっぱいになる。
「信ちゃんは、本物の運命の人だと思ってた」
そう、本物の運命の人だけには、嫌悪感を抱くことがないらしい。私はその王子様をずっと探している。
「まぁ、この世界には王子様いるんだからまた探そ、切り替えよ」
「れいーーー大好き」
「抱きつくなラナ」
「邪魔なんすけど」
見上げると、真顔でこちらを見つめる男子生徒がいた。
「ごめんなさい!」
慌ててどこうとすると、男子生徒の後ろから、ひょこっともう一つの顔がのぞいた。
男子生徒はそれに気づいていない様子で、もう一人の男の子が、私たちに向けて人差し指を立てて口元に持っていき、静かにというジェスチャーをした後、勢いよく男子生徒の顔にチョップをした。
「いって!!!!」
男子生徒は頭を押さえながら振り向き、もう一人の男の子を見て
「何すんだよ翔太」
「女の子に邪魔なんすけどってなんだよ王子」
王子?
「苗字で呼ぶなよ」
「苗字が王子なくせに無愛想だぞ、蓮」
ん?蓮と翔太?なんか聞いたことあるかも。
ラナが小声でれいに聞く。
「ねえ、なんかこの名前聞いたことあるけど、同じクラスだからかな?」
「同じクラスだし、アイドルしてるからじゃない?」
「え」
ラナの大きな声が教室に響き、一瞬静かになるが、またさっきと同じような朝のLHR前の
にぎやかな教室に戻る。
「結構有名だけど、知らなかった?」
「知らなかった、、、」
女の子たちが話してるとき、ラナは信玄(信ちゃん)とずっとメールしてたもんなと、れいは思う。
「ごめんねれいちゃん、ラナちゃん、蓮言い方少しきついとこあって、気にせずゆっくりお話しして!!蓮、言い方もう少し優しくしよーぜ」
「普通だったろ、今のは」
そういってイケメン二人は去っていった。
「うちのクラスにアイドルが、いたなんて、、」
「入学したときから有名だったけどね」
「衝撃の事実なんだけど、」
「はーい、みんな席着いて。HR始めまーす」
席について、ラナは思った。
アイドルの恋愛事情気になるな。
さっきまでの、ラナのネガティブな感情は、新しいことへの好奇心になっていた。