四季とりどりの国・四季国。


四季国では四つの領に分かれ、それぞれ領主が治めていた。


しかし、領同士で争いが起きてしまうことが増えた。


そのため、四つの領どれにも属さない中央領に後宮をつくった。


その後宮では帝と皇后が必要になった。


四つの領すべてを治めることができる威厳のある帝と皇后が。


この国では生まれてくるものには必ず、春、夏、秋、冬のどれかを彩れる才能が宿っている。


しかし、例外として、四季すべてを彩れるものが存在する。その例外が帝と皇后だ。


帝と皇后は四季すべてを彩れる者以外はなることができない。


そして、例外がもう一人生まれた。どの四季も彩ることができないもの(・・・・・・・・・・・・・・・・)だ。


その例外は異端として、虐げられる要因となってしまった。


すると、新しい四季の帝がたてられることになった。


数年は平和だったのだが、皇后にあたる四季を彩れる人物が見つからないため、少しずつ支障が出始めていた_____。