あんな、君の姿初めて見た。


「おはようございます!」

今日もいつもの日常が、始まると思っていた。

「あ、おはよう」

返してくれた人物は、意外な人物だった。

 田中晴海くん、男子からも、女子からも、人気な人だ、噂では凌馬と同じくらい、モテてるとか。
 でも、なぜ挨拶を返したのだろうか。

「おはよう」

と、挨拶を返したが、内心ちょっとびっくりした。
あ、浅間がいる。でも、誰かとしゃべっている。

こちらに気づいたのか、手を振ってくれた。
私も、手を振り返す。なんか、浅間の顔が赤い気がする。話している相手をみると、内山航だった。
航が、浅間の好きな人かもしれない。

「……おはよ」

この声は……凌馬!?

「えっあっ、おはよう!」

びっくりした…それよりも、変な挨拶になっていないだろうか。
今日はやけに、びっくりする日だな。
朝からなんかもう、顔が真っ赤だよ……

チャイムが鳴り、一時間目が始まった。

「……」

やっぱり、一時間目は眠いな。今日の朝はめっちゃびっくりしたり、大変だったからな……
休み時間、二時間目の準備をしてから…一回寝よう!そう考えたら、やる気が起きてきた。

はぁ、頑張っている凌馬、カッコいい、そう思っていると、一時間目が終わるチャイムが鳴った。

「ありがとうございました」

「やっと、授業が終わった!」

素早く二時間の準備をして、私は眠りについた。

チャイムが鳴り、二時間が始まった。

それから、、授業が始まり、終わり、そして、部活の時間が来た。

「部活姿も、カッコいい…」

そんなことを、思いながら今日も部活の時間が始まる。

「……」

…のこり五分。

キンコーンカーンコーン

チャイムが鳴り、部活の時間が終わった。

「ありがとうございました」

帰り道はいつも、一人。

明日は自分から、声をかけてみよう、そう思えた日だった。