あの時の記憶が夢に出る。

小学生の時、俺は周りから距離を置かれてると気づいた。
賑やかな教室も俺が来るだけで一瞬だけ虚空になったかのように静かになる。
そして俺が席に座って、静かに、自分の好きな事をし始めたらまたクラスが騒然とする。
ただ、明らかにさっきまでと異なる点が2つある。
1つ目は俺が居なかった事。
2つ目は陰口を言ってるようにコソコソしている事。
その陰口の声は波紋のように広がり、伝染していく。
その声が俺の神経を伝って全身に流れていく。
会話内容は聞こえなかったが、酷く、心に爪を突き立てられた気持ちになる。
いつも、そこで苦しんでる中、目が覚める。
朝、とゆうより、黎明だ。
太陽が登ってくる空、それはこの世界が始まるカーテンコールのようだ。
この、 普通に馴染めなかった者に厳しく、徹底的に追い詰める世界の。
今日も一日が始まる。
朝、起きてから、学校に行く準備をするまで、ほとんど作業みたいなものだ。
何も付けてないトーストを食べて、着替えて、玄関の戸を開くだけ。