私はちょろい。
今までの好きな人は三人。幼稚園で一人。小学校で一人。中学校で一人。
幼稚園の頃は特に何もなくて、小学校にあがった時には好きじゃなかった。

小学生の頃、四年間好きだった人に告白したことがある。でも、直接言う自信のなかった私はバレンタインに渡したお菓子にラブレターをつけた。渡してから2日くらい経っても何も言ってこなかったから不安になって通話してた友達に聞いてきてもらった。通話先の友達から聞いた彼の言葉は「好きでも嫌いでもない」だった。要はただの友達としか思われていないということ。初めての失恋。私は通話を切って号泣した。曖昧な言い方だけどしっかり恋愛対象じゃないことが伝わって嫌だった。心理テストの本をやったり、恋のおまじないをしたり、渡すお菓子の意味を考えて頑張って作った。1人で浮かれて、返事を楽しみに待って、失恋。私って馬鹿だなぁって思った。学校で会うから切り替えて、良い友達として付き合おうと思った。

中学校にあがって彼は一組。私は三組になって必然的に話す回数は減った。既に気持ちを切り替えていたので特に気にしてなかったし、同じクラスに好きな人が出来て、自分磨きを頑張った。中学一年生の冬休み前にある噂を耳にした。
「○○、○○に告られたことあるんだって〜笑」
小学生の頃好きだった人が口が軽い男友達に言ったことがきっかけで広まったそうだ。その噂を耳にして「最悪」って思った。新しく好きな人がいるのに広まって最悪だと思ったし、「あんなやつ好きだったこと」も最悪だと思った。でも、私の好きな人はそんな噂気にしないで前と同じように接してくれた。彼とは色んな友達を交えて何回か遊びに出かけた。小学生の時より楽しい片想いだった。でもそんな楽しい時間もずっと続くわけじゃない。中学三年生の春。彼とクラスが離れてしまった。二年間同じクラスだったから勝手に今年も同じだと思っていた私は浅はかだった。私は新学期そうそう泣いてしまった。受験もあっていつの間にか卒業を迎えていた。彼は私立。私は県立。会うことはなくなるだろう。春休み中、1回だけ会う機会があった。私はその時彼に1枚のカードを渡した。そこには「3年間好きでした」という一言を書いた。渡す時私は「帰ったら一人で見てね!」と後押しをして最後の別れを告げた。

後日彼から連絡が来た。私の気持ちには答えられないようだ。それでもこれからも友達として仲良くしてほしい。その文を見て心が痛かった。私はまた振られたんだなと思った。悔しかった。小学生の時より自分磨きも頑張ったしアピールもした。それでもダメだった。もう恋するのやめよう。私は心に誓うのだった。