思えば、’’あの日’’が最初で最後の楽しく過ごせた日だったのかもしれない。 「純連《すみれ》〜!遊びに行こ〜!」 「いいよ!何して遊ぶの?」 幼いときのように、何も知らずに、何も考えずに ただひたすら毎日を過ごしていたかった。 「近藤さん、大変申しにくいのですが___」 私の平凡な人生は、 先生の一言に奪われてしまった。