小学校3年生 夏休み前
「遅いわ!」
「ごめーん!」
そんないつもと変わらない会話をして、私たちは教室を出た。いつも通り直ぐ帰るんだなと思いながら歩く。
「……」
やけに静かだなと思った。珍しく元気がないのかと思ったりしていたらいきなり星が
「好きな人いんの?」
「え?」
ただただびっくりした。星からそんな言葉が出てくるなんて。興味もなさそうなのに。その頃勇気があった私は
「いるよ」
と、答えた。
その後もっとびっくりしたのは星にも好きな人がいるということだ。心当たりある子が2人ほど居た。
気になるけど聞きたくなかった。
でも、星は
「好きな人の出席番号せーので言おう」
と、言ってきたものだから思い切って聞くことにした。
もちろん、好きバレするのも少し恥ずかしいし怖いけど、気持ちが伝わるからと思い。
「せーの!!」
「3番」「4番」
「え?」「え?」
合わせようとしても合わせられないほど綺麗に声が揃った。お互い番号は聞き取れていたらしい。
だけど、一応確認。
「私って3番だよね?」
「え、は?うん」
「私が言った番号聞こえてたよね?」
「俺は4番です」
私より星の方が動揺してた。今思い返すと少し笑ってしまうくらいの焦りようだった。
お互い少し照れながらそのまま一緒に帰った。
その日の夜は早く学校に行きたくてたまらなかった。
夢じゃありませんようにと思いながら眠りについた。
「遅いわ!」
「ごめーん!」
そんないつもと変わらない会話をして、私たちは教室を出た。いつも通り直ぐ帰るんだなと思いながら歩く。
「……」
やけに静かだなと思った。珍しく元気がないのかと思ったりしていたらいきなり星が
「好きな人いんの?」
「え?」
ただただびっくりした。星からそんな言葉が出てくるなんて。興味もなさそうなのに。その頃勇気があった私は
「いるよ」
と、答えた。
その後もっとびっくりしたのは星にも好きな人がいるということだ。心当たりある子が2人ほど居た。
気になるけど聞きたくなかった。
でも、星は
「好きな人の出席番号せーので言おう」
と、言ってきたものだから思い切って聞くことにした。
もちろん、好きバレするのも少し恥ずかしいし怖いけど、気持ちが伝わるからと思い。
「せーの!!」
「3番」「4番」
「え?」「え?」
合わせようとしても合わせられないほど綺麗に声が揃った。お互い番号は聞き取れていたらしい。
だけど、一応確認。
「私って3番だよね?」
「え、は?うん」
「私が言った番号聞こえてたよね?」
「俺は4番です」
私より星の方が動揺してた。今思い返すと少し笑ってしまうくらいの焦りようだった。
お互い少し照れながらそのまま一緒に帰った。
その日の夜は早く学校に行きたくてたまらなかった。
夢じゃありませんようにと思いながら眠りについた。