春風が優しく吹き、小鳥たちが鳴いている。今日は俺にとって1番大事な日。なぜ大事かというと今日は中学生になって初めての登校日。親と一緒に車に乗り、学校に着いた。
 
 玄関に行くともう自分のクラスメイトが誰かがわかる。それが不安だ。俺は絶対にクラスが一緒になりたい奴がいた。それは悠太だ。悠太は小学3年生から一緒、それまで悠太は他の学校にいて、学校が統合し一緒になった。悠太と俺は小学校では特別支援学級でも一緒だったため、一緒にいる時間が多かった。そして昼休みも一緒でずっと話していた。正直、俺は悠太としか話せないかもしれない。俺は恐る恐る玄関に入った。クラス替えの表を見た。俺は1-Bだった。悠太のも確認した。悠太はクラスが1-Aだった。俺は一回車に戻って泣きたい気持ちになった。だがそんな恥ずかしいことは俺もしたくない。俺は仕方なく1-Bに入った。

 クラスはうるさく悠太もいない。俺が特別支援学級在籍の理由は、静かに勉強したり、静かに落ち着いて生活したいからだ。だからストレスが溜まったのか、心臓が痛くなった。俺はトイレの個室に隠れ、泣きそうになった。これから中学校生活ができるか不安になり、初日を過ごした。

 家でこのことを話した。お母さんもお父さんもこんな発言をした。「悠太君だけにこだわらなくても良いんじゃない?」俺は「確かに」とも思ったが、そんなことができるか不安だ。「じゃあ私が、明日サポートしてあげるから。」とお母さんが言った。お母さんは実は俺が通う中学校の先生だ。だから、正直中学校はクラス替え以外は不安じゃなかったのだ。俺はその言葉を信じ、今日は寝た。

 だが夢でこんな夢を見た。俺は誰とも話せず、不登校になった夢を見た。俺はますます中学校生活が不安になり、家で引きこもりたくなった。こんなこと親にも言いたくなかった。仕方なく次の日の中学校に行くことにした。

 そして今日は、2クラス合同で50メートル走をすることになった。今日がチャンスと思った俺は悠太に話しかけようとした。だが悠太は他の友達と話していて、話せなかった。「俺はやっぱり不登校になってしまうのかなと不安になった。」そして給食時間、お母さん(先生)が来た。「今日あなたと同じ趣味の2年生を見つけたから、話してみれば?」俺は緊張した。「2年生の人と話すなんてできるかな?」お母さん(先生)に、「不安だよ」と言った。「大丈夫、サポートするから。」と言われ、俺は昼休みに待ち合わせ場所に行った。

 やっぱり話せないと思い、俺は教室に戻ろうとした。そこにお母さん(先生)がいた。お母さんはその2年の先輩に話しかけ、俺を呼んだ。思っていた以上に話せて、すぐ友達になれた。

 そして3日目もその先輩と話し、話し相手が見つかって嬉しくなった。悠太以外にも話せる人が増えた。今は学校に行きたくないなどの気持ちもない。これはサポートしてくれたお母さんのおかげだ。お母さんには感謝してもしきれない。
本当にありがたい。

 そして悠太とクラスが違うことから始まったこの話。この経験でわかったことが一つあった。友達とクラスが別々になったらガッカリするかもしれない。でも視点をかえ、新しい友達を見つけるのも大事なのかもしれないということ。

 これから俺にはどんな新しい発見がるのか、楽しみになってきた。

 お母さんほんとうにありがとう。