6月2日          久保田涼






あーあ。なんで大切な人を僕のせいで悲しくさせなきゃいけないんだろう。なんで泣かせなきゃいけないんだろう。
こんなに辛いことはない。


情けないことに、自分の手は震えている。


でも、







でも。








ここまで来たなら、最後まで言わなきゃ。






自分の、本当の思いを。
















「だからさ、僕の最期まで、隣にいてほしいんだ。」

これが君にする、最後のお願い。
どうか、どうか。





叶いますように―――