5月26日          久保田涼

僕がこのクラスの一員になってから約一ヶ月。
僕はずっと隣の席の瑞希と喋っている。


僕の秘密を、誰か知ることはあるのだろうか。
瑞希には言うことになるのだろうか。




―――それとも誰にもわからないまま消えていくのか

それだけは怖い。せめて一人ではいたくない、もう二度と。



最後まで彼女といられることをこれまでにない以上強く、強く願った―――