3月21日 市ノ瀬瑞希
―――一気に真っ暗になった。気分とか、そういうのじゃない。本当に真っ暗になったのだ。この表現が一番合っていると思う。
母が亡くなった。その事実を信じきれない私だけが取り残されていた。この状況を理解するための長い時間は、私に絶望を与えるには十分すぎるほどだった。「瑞希」と笑顔で呼ぶ母の声はもう二度と聞こえない。つい最近までの当たり前が、どんどん壊されていく。
私の全てが空っぽになった。もうこの空を埋めてくれる人はいない。
私はこれからどうなるのだろう。居場所はどこにあるのだろう。不安と絶望で、涙すらも出てこない。
「私はこれから一生一人ぼっちなの、?」
思わず一人でポツリと呟いた。
そして、さらに深く暗い世界へと沈んでいった―――
だれか、、、という私の思いは、まだ誰にも届かない。
―――一気に真っ暗になった。気分とか、そういうのじゃない。本当に真っ暗になったのだ。この表現が一番合っていると思う。
母が亡くなった。その事実を信じきれない私だけが取り残されていた。この状況を理解するための長い時間は、私に絶望を与えるには十分すぎるほどだった。「瑞希」と笑顔で呼ぶ母の声はもう二度と聞こえない。つい最近までの当たり前が、どんどん壊されていく。
私の全てが空っぽになった。もうこの空を埋めてくれる人はいない。
私はこれからどうなるのだろう。居場所はどこにあるのだろう。不安と絶望で、涙すらも出てこない。
「私はこれから一生一人ぼっちなの、?」
思わず一人でポツリと呟いた。
そして、さらに深く暗い世界へと沈んでいった―――
だれか、、、という私の思いは、まだ誰にも届かない。