数日経って私の気持ちは抑えきれないほど彼のことが好きになっていた。たった数日でと思う人もきっといただろう。でも私にはそれほど彼が魅力的だった。LINEで「好き」とだけ打ってスマホの電源を切り、伏せた。伝えずに後悔するくらいなら当たって砕けたい。そんな思いで伝えた好きの2文字。数分経って「おれも」と。夢か現か。いや現実だった。14歳の冬、私は恋人ができた。
 翌日、私は親友のりなに休み時間、お決まりのカーテン裏で何気ない会話をしてる最中につばさと付き合ったことを伝えた。少し戸惑っていたけれど、とても応援してくれた。
 でもそこから私の人生は笑えるほどに全て狂ってしまった。