ザワッ
ふと、風が吹いた気がした。
風が吹いてきたなら窓を閉めなきゃと思い窓辺に行くが、外はまだ少し暗く窓も少ししか開いていない。
窓から少し手を伸ばしてみるが、それほど強い風は吹いていなかった。
起きようと思い窓を閉め、階段を降りた。
水を飲み、自室にペットボトル飲料を持っていく。
自室にある卓上ランプを付け、手記を本棚から取り出す。
そして、【古代神の手記】の文を読み進めていく。
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「神が舞い降りる時、大地が、揺れる。
 姫を見つけに来た神は、”姫の守護者”に嫉妬して、”姫の守護者”は殺される。姫を守りし番犬は、姫の周りで「ワンッ!」と吠える。」
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***()視点
「ふふっ、見つけちゃったか―。そこの部分(手記のそのページ)。」
ニコニコしながら、画面を見つめる男、画面に映るのは10代ぐらいの青年。

「姫は、どんな反応をするのかな~?ふふっ、楽しみだなー。」
パジャマ姿で、無防備だな~ふふっ、かわいい~。
待っててね、僕のお姫様。
もう少しで会えるね。
ニコォっと不気味な笑みを浮かべて、彼はある場所へと向かった。