【古代神の手記、第二章】

魂が記憶を持って生まれ変わるとしたら?
好きなことをして生きると思う。
約束を胸に抱いていた人間は、
記憶を失っても何かを成し遂げようとするだろう。
それが例え、罪を擦り付けられてしまった人だったとしても。
未来が等しく訪れますようにって、
幸福は1人の者からあふれるのだと、
信じて(願って)信じて(笑って)信じて―(願って)信じるんだ(思い込むんだ)
決意(約束)は誰のために、決心(想い)は―、
そこまで読んだところで手記を閉じ、河川敷での出来事を不思議な感覚で、思い出していた。