ラミッタは村長に向けて話を始める。
「村長さん。そこで、村に用心棒を紹介したいのですが」
いきなりの提案に、村長は思わず聞き返した。
「用心棒? ですか」
頷いてラミッタとマルクエンはカオリーを見て、村長と村人の視線もそちらへ向く。
そこで、マルクエンがゆっくりと話をする。
「紹介します。彼女はカオリー。元冒険者でした」
マルクエンの言葉に引っかかる部分を感じ、村長は尋ねる。
「元……? と、言いますと?」
マルクエンは続けて話した。
「彼女は冒険者時代に、仲間に濡れ衣を着せられ、ギルドを追放されました」
カオリーは俯いて視線を下に落とす。
「そして、マーピュで山賊のような行為をしていました。そこは正直にお話をします」
村人、村長たちはどよめく。
「ですが、彼女は根っからの悪人ではありません。腕も立ちますし、ここの地形にも詳しい。国へ許可を得てから皆さんの用心棒として働いてもらいたいのです」
村長は渋い顔をしてその言葉を聞いていた。
「勇者様が仰るのでしたら……。しかし、本当に信用が……」
カオリーは頭を深く下げた。
「私は、ヤケになって山賊みたいなことをしていた。だけど、本当は真っ当に生きたいんだ! お願いします!」
村長は目を閉じた後に、ふぅっと息を吐く。
「少し、考えさせて頂いても大丈夫でしょうか?」
マルクエンは話す。
「私は、勇者の特権でカオリーの件を冒険者ギルドや治安維持部隊を説得します」
そして、マルクエンは皆を見渡して言う。
「もし、カオリーが皆さんの信用を損ねた場合、私が責任を取ります」
村長はうーむと考え、頷いて話す。
「わかりました……」
いきなり信頼を得られるとは思っていなかったが、ひとまず話はまとまった。
マルクエンが笑顔を作って言う。
「ご理解頂き感謝します。私達はラミッタの怪我を治すため、それと、カオリーの件もありますので一度王都へ向かいます」
不安そうな顔をする村人達。マルクエンは続ける。
「ご心配なく、警備の強化をするため、軍へ要請をしてあります」
カオリーは馬車に乗り込むマルクエンに声を掛ける。
「ダンナ、私、大丈夫かな?」
「あぁ、私はカオリーの人間性も、腕も信用している」
カオリーは胸が熱くなり、涙が零れそうだった。
「私、絶対にダンナの期待に応えてみせる!」
「頼もしいよ、村の事、頼んだぞ」
「あぁ!!」
マルクエンはそれを聞き届けた後、馬車を走らせた。
残されたカオリーは改めて村人達に挨拶をする。
「それじゃ、その、カオリーって言います。皆さんよろしく……」
借りてきた猫のように大人しいカオリー。
「て、天使だ……」
帰ってきた一人の村人の言葉の意味が一瞬理解できなかった。
駆け寄ってきた村人の男。そして、カオリーの前に跪く。
「俺の嫁になってください!!」
ポカンとするカオリーと村人達。
「えええぇぇぇぇ!?」
皆が同じ言葉を叫んでいた。
「ちょっ、アンタ何言ってんだい!?」
目の前に跪く男に赤面しながらカオリーは言う。
「その燃えるように綺麗な赤髪! 凛とした顔! 健康的で筋肉質な体! 全てに一目惚れだ!」
褒められ尽くし、カオリーは慌てふためく。
「な、ななっ!!」
「あぁ、自己紹介がまだだった。俺はメンダって言います! カオリーさんですよね? 結婚しましょう!」
「ちょ、ちょっと待てって!!」
カオリーはメンダと言う村人一人には熱烈に歓迎されるのであった。
「村長さん。そこで、村に用心棒を紹介したいのですが」
いきなりの提案に、村長は思わず聞き返した。
「用心棒? ですか」
頷いてラミッタとマルクエンはカオリーを見て、村長と村人の視線もそちらへ向く。
そこで、マルクエンがゆっくりと話をする。
「紹介します。彼女はカオリー。元冒険者でした」
マルクエンの言葉に引っかかる部分を感じ、村長は尋ねる。
「元……? と、言いますと?」
マルクエンは続けて話した。
「彼女は冒険者時代に、仲間に濡れ衣を着せられ、ギルドを追放されました」
カオリーは俯いて視線を下に落とす。
「そして、マーピュで山賊のような行為をしていました。そこは正直にお話をします」
村人、村長たちはどよめく。
「ですが、彼女は根っからの悪人ではありません。腕も立ちますし、ここの地形にも詳しい。国へ許可を得てから皆さんの用心棒として働いてもらいたいのです」
村長は渋い顔をしてその言葉を聞いていた。
「勇者様が仰るのでしたら……。しかし、本当に信用が……」
カオリーは頭を深く下げた。
「私は、ヤケになって山賊みたいなことをしていた。だけど、本当は真っ当に生きたいんだ! お願いします!」
村長は目を閉じた後に、ふぅっと息を吐く。
「少し、考えさせて頂いても大丈夫でしょうか?」
マルクエンは話す。
「私は、勇者の特権でカオリーの件を冒険者ギルドや治安維持部隊を説得します」
そして、マルクエンは皆を見渡して言う。
「もし、カオリーが皆さんの信用を損ねた場合、私が責任を取ります」
村長はうーむと考え、頷いて話す。
「わかりました……」
いきなり信頼を得られるとは思っていなかったが、ひとまず話はまとまった。
マルクエンが笑顔を作って言う。
「ご理解頂き感謝します。私達はラミッタの怪我を治すため、それと、カオリーの件もありますので一度王都へ向かいます」
不安そうな顔をする村人達。マルクエンは続ける。
「ご心配なく、警備の強化をするため、軍へ要請をしてあります」
カオリーは馬車に乗り込むマルクエンに声を掛ける。
「ダンナ、私、大丈夫かな?」
「あぁ、私はカオリーの人間性も、腕も信用している」
カオリーは胸が熱くなり、涙が零れそうだった。
「私、絶対にダンナの期待に応えてみせる!」
「頼もしいよ、村の事、頼んだぞ」
「あぁ!!」
マルクエンはそれを聞き届けた後、馬車を走らせた。
残されたカオリーは改めて村人達に挨拶をする。
「それじゃ、その、カオリーって言います。皆さんよろしく……」
借りてきた猫のように大人しいカオリー。
「て、天使だ……」
帰ってきた一人の村人の言葉の意味が一瞬理解できなかった。
駆け寄ってきた村人の男。そして、カオリーの前に跪く。
「俺の嫁になってください!!」
ポカンとするカオリーと村人達。
「えええぇぇぇぇ!?」
皆が同じ言葉を叫んでいた。
「ちょっ、アンタ何言ってんだい!?」
目の前に跪く男に赤面しながらカオリーは言う。
「その燃えるように綺麗な赤髪! 凛とした顔! 健康的で筋肉質な体! 全てに一目惚れだ!」
褒められ尽くし、カオリーは慌てふためく。
「な、ななっ!!」
「あぁ、自己紹介がまだだった。俺はメンダって言います! カオリーさんですよね? 結婚しましょう!」
「ちょ、ちょっと待てって!!」
カオリーはメンダと言う村人一人には熱烈に歓迎されるのであった。



