マルクエン達は昼頃に下山を終えた。
聖地マーピュに入る前、立ち寄った村へまた向かう。
こちらに気付いた衛兵が大慌てで走り寄ってきた。
「ゆ、勇者様!! ご無事で!?」
マルクエンは頷いて腕に抱きかかえているラミッタを見た。
「えぇ、ラミッタが怪我をしてしまいましたが。なんとか命は」
衛兵は更に質問をする。
「その……。魔王が復活したというのは本当ですか!?」
ルナが目を閉じた後、それに答えた。
「まだ確定事項ではありません。村の人達には知られていないですか?」
衛兵は姿勢を正し、返す。
「はっ、村人には内密にしております! 連絡は既に王都に届いており、ちょうど返信が来ております」
そう言った後、衛兵は通信の内容を告げた。
「至急、王都へ戻る様に。との事です!」
だいたい内容を想像できていたマルクエン達は大して驚かなかった。
元より、ラミッタを治すために王都へは行くつもりだったが。
マルクエンは頷いた後に話始める。
「そうですか……。そうだ、それで預けていた馬車を返してもらいたいのと……」
そこまで言いかけカオリーを見た。
「彼女をこの村の護衛に付けたいのですがね」
カオリーは気まずそうに顔を伏せる。
それを見た衛兵がマルクエンへ尋ねた。
「はっ、失礼ですがそちらの方は……?」
「彼女は元冒険者ですが……」
マルクエンは手短にカオリーの生い立ち。冒険者だったこと、仲間に裏切られ追われる身になり、山で身を潜めていた事を話した。
衛兵は事情を知り、なるほどと言った後に話始める。
「そうでしたか……。しかし、それは我々軍所属の人間には決めかねます。村長にお話をした方がよろしいかと」
マルクエンは納得し、衛兵に告げた。
「わかりました。それでは一旦村長とお話をします。魔王の事は伏せてですがね」
村まで歩く道中、カオリーが心配そうに言った。
「な、なぁダンナ……。やっぱ私が来たら迷惑なんじゃ……」
それに対し、マルクエンは笑いながら返す。
「大丈夫だカオリー、心配するな」
その笑顔に、カオリーは「うん」と頷いて前を見た。
村に着くと、村人達が次々にやって来た。
「ゆ、勇者様!! 山で凄い音がして、変な光も見えたんですが、どうなってんですか!?」
「勇者様、村は大丈夫なんですか!?」
押し寄せる村人を村長が宥めた。
「待て待て皆。そんなにいっぺんに勇者様に話しかけるな。ワシが話をさせて頂く」
そう言って出てきた村長はマルクエンの腕に抱きかかえられたラミッタを見て目を丸くした。
「も、もしやラミッタ様に何か!?」
マルクエンは冷静な顔を作り、村長の問いに答える。
「えぇ、負傷しまして」
村人達に動揺が広がった。
「ゆ、勇者様が怪我!?」
「なにがあったんだ!?」
村長は慌てながら質問を続ける。
「お、お怪我の具合は!?」
マルクエンはラミッタをチラリと見る。
頷いて、その質問にはラミッタが答えた。
「不覚を取りましたが、命に別状はありません。王都の聖女様に治して頂きますので」
村長はその言葉を聞くも、心配の表情が顔から抜けることが無かった。
「そうでしたか……」
そこで、村長は本題に入る。
「それで、聖地ではいったい何が……」
マルクエンは村長を見据えてキッパリと言う。
「まだ、不確定事項が多すぎて詳しい事は言えません。王都へ帰り、協議します」
「村は、村は大丈夫なのでしょうか!? それだけでもお答えください!!」
ラミッタは切り出すなら今しかないと、マルクエンに目で合図を送った。
聖地マーピュに入る前、立ち寄った村へまた向かう。
こちらに気付いた衛兵が大慌てで走り寄ってきた。
「ゆ、勇者様!! ご無事で!?」
マルクエンは頷いて腕に抱きかかえているラミッタを見た。
「えぇ、ラミッタが怪我をしてしまいましたが。なんとか命は」
衛兵は更に質問をする。
「その……。魔王が復活したというのは本当ですか!?」
ルナが目を閉じた後、それに答えた。
「まだ確定事項ではありません。村の人達には知られていないですか?」
衛兵は姿勢を正し、返す。
「はっ、村人には内密にしております! 連絡は既に王都に届いており、ちょうど返信が来ております」
そう言った後、衛兵は通信の内容を告げた。
「至急、王都へ戻る様に。との事です!」
だいたい内容を想像できていたマルクエン達は大して驚かなかった。
元より、ラミッタを治すために王都へは行くつもりだったが。
マルクエンは頷いた後に話始める。
「そうですか……。そうだ、それで預けていた馬車を返してもらいたいのと……」
そこまで言いかけカオリーを見た。
「彼女をこの村の護衛に付けたいのですがね」
カオリーは気まずそうに顔を伏せる。
それを見た衛兵がマルクエンへ尋ねた。
「はっ、失礼ですがそちらの方は……?」
「彼女は元冒険者ですが……」
マルクエンは手短にカオリーの生い立ち。冒険者だったこと、仲間に裏切られ追われる身になり、山で身を潜めていた事を話した。
衛兵は事情を知り、なるほどと言った後に話始める。
「そうでしたか……。しかし、それは我々軍所属の人間には決めかねます。村長にお話をした方がよろしいかと」
マルクエンは納得し、衛兵に告げた。
「わかりました。それでは一旦村長とお話をします。魔王の事は伏せてですがね」
村まで歩く道中、カオリーが心配そうに言った。
「な、なぁダンナ……。やっぱ私が来たら迷惑なんじゃ……」
それに対し、マルクエンは笑いながら返す。
「大丈夫だカオリー、心配するな」
その笑顔に、カオリーは「うん」と頷いて前を見た。
村に着くと、村人達が次々にやって来た。
「ゆ、勇者様!! 山で凄い音がして、変な光も見えたんですが、どうなってんですか!?」
「勇者様、村は大丈夫なんですか!?」
押し寄せる村人を村長が宥めた。
「待て待て皆。そんなにいっぺんに勇者様に話しかけるな。ワシが話をさせて頂く」
そう言って出てきた村長はマルクエンの腕に抱きかかえられたラミッタを見て目を丸くした。
「も、もしやラミッタ様に何か!?」
マルクエンは冷静な顔を作り、村長の問いに答える。
「えぇ、負傷しまして」
村人達に動揺が広がった。
「ゆ、勇者様が怪我!?」
「なにがあったんだ!?」
村長は慌てながら質問を続ける。
「お、お怪我の具合は!?」
マルクエンはラミッタをチラリと見る。
頷いて、その質問にはラミッタが答えた。
「不覚を取りましたが、命に別状はありません。王都の聖女様に治して頂きますので」
村長はその言葉を聞くも、心配の表情が顔から抜けることが無かった。
「そうでしたか……」
そこで、村長は本題に入る。
「それで、聖地ではいったい何が……」
マルクエンは村長を見据えてキッパリと言う。
「まだ、不確定事項が多すぎて詳しい事は言えません。王都へ帰り、協議します」
「村は、村は大丈夫なのでしょうか!? それだけでもお答えください!!」
ラミッタは切り出すなら今しかないと、マルクエンに目で合図を送った。



