治安維持部隊長官のターバはシオに優しく声を掛けた。
「そして……。シオ、とりあえず君は城で身柄を拘束させてもらう」
「し、城でか!?」
シオは驚いて聞き返す。
「あぁ、拘置所ではちょっと不安だ。城なら追手も手出しはできないだろうからね」
ラミッタは片目を閉じてニヤリと笑う。
「お城で生活なんて良い経験じゃない」
「で、でもよ……」
何か言葉を探すが出てこないシオ。
そこで、軍の参謀長であるシガレーが咳ばらいをし、話し始める。
「いいですかな? これから勇者様とお話がある。君は衛兵に付いて行ってくれ」
不安そうにマルクエンをチラリとみるシオ。
マルクエンは軽く頷いて「大丈夫だ」と言ってやる。
「あーもう! 分かった! 分かったよ!」
衛兵に連れられシオは部屋を出ていく。
部屋にピリッとした空気が戻り、シガレーは重々しく言った。
「さて、勇者様。我々が掴んだ魔人……。いえ、魔王の情報があります」
思わずマルクエンとラミッタは同じ言葉を口にした。
「魔王!?」
シガレーは頷いて話を続ける。
「北にある古の勇者『ヴェガエル』ゆかりの聖地。そこで強力な魔力が観測されました」
マルクエンは思わず聞き返す。
「古の勇者……?」
その反応にシガレーは少し驚いていた。
「勇者様達は『チター』の街に立ち寄られたと伺っていたので、ご存じだと……」
チターと聞いてうーんと考える。
先にラミッタが思い出して言った。
「あの勇者の眠る聖域。マッサさんとこちらの世界で初めてスフィン将軍に会った場所ね」
「えぇ、あの場所に古の勇者『ヴェガエル』が眠っています」
マルクエンは苦笑いしながら話し始める。
「ははは、マッサさん詳しい話言ってくれなかったな、そういえば……」
シガレーも苦笑いしながら言い始めた。
「そうでしたか……。ともかく、北の聖地は古の勇者ヴェガエルが魔王を討った地と言われております。実に500年も前の話ですがね」
マルクエンは大体の状況が飲み込めた。
「そこに、魔人が……」
ラミッタもはぁっとため息を吐く。
「あきらかに怪しいわね」
シガレーはマルクエンとラミッタを見据える。
「勇者様のお二人にはその聖地の調査をお願いしたいのですが」
マルクエンは頷いて答えた。
「えぇ、わかりました」
シガレーはまた話を続ける。
「そして、一人。旅に同行させて頂きたい者がいます」
ラミッタがその言葉を聞き返した。
「同行ですか?」
「そうです。勇者様の足手まといにならないよう。また、魔人に警戒されないよう。少数精鋭……、というよりたった一人ですが、この国最高の考古学者で一流の魔術師です」
「そして……。シオ、とりあえず君は城で身柄を拘束させてもらう」
「し、城でか!?」
シオは驚いて聞き返す。
「あぁ、拘置所ではちょっと不安だ。城なら追手も手出しはできないだろうからね」
ラミッタは片目を閉じてニヤリと笑う。
「お城で生活なんて良い経験じゃない」
「で、でもよ……」
何か言葉を探すが出てこないシオ。
そこで、軍の参謀長であるシガレーが咳ばらいをし、話し始める。
「いいですかな? これから勇者様とお話がある。君は衛兵に付いて行ってくれ」
不安そうにマルクエンをチラリとみるシオ。
マルクエンは軽く頷いて「大丈夫だ」と言ってやる。
「あーもう! 分かった! 分かったよ!」
衛兵に連れられシオは部屋を出ていく。
部屋にピリッとした空気が戻り、シガレーは重々しく言った。
「さて、勇者様。我々が掴んだ魔人……。いえ、魔王の情報があります」
思わずマルクエンとラミッタは同じ言葉を口にした。
「魔王!?」
シガレーは頷いて話を続ける。
「北にある古の勇者『ヴェガエル』ゆかりの聖地。そこで強力な魔力が観測されました」
マルクエンは思わず聞き返す。
「古の勇者……?」
その反応にシガレーは少し驚いていた。
「勇者様達は『チター』の街に立ち寄られたと伺っていたので、ご存じだと……」
チターと聞いてうーんと考える。
先にラミッタが思い出して言った。
「あの勇者の眠る聖域。マッサさんとこちらの世界で初めてスフィン将軍に会った場所ね」
「えぇ、あの場所に古の勇者『ヴェガエル』が眠っています」
マルクエンは苦笑いしながら話し始める。
「ははは、マッサさん詳しい話言ってくれなかったな、そういえば……」
シガレーも苦笑いしながら言い始めた。
「そうでしたか……。ともかく、北の聖地は古の勇者ヴェガエルが魔王を討った地と言われております。実に500年も前の話ですがね」
マルクエンは大体の状況が飲み込めた。
「そこに、魔人が……」
ラミッタもはぁっとため息を吐く。
「あきらかに怪しいわね」
シガレーはマルクエンとラミッタを見据える。
「勇者様のお二人にはその聖地の調査をお願いしたいのですが」
マルクエンは頷いて答えた。
「えぇ、わかりました」
シガレーはまた話を続ける。
「そして、一人。旅に同行させて頂きたい者がいます」
ラミッタがその言葉を聞き返した。
「同行ですか?」
「そうです。勇者様の足手まといにならないよう。また、魔人に警戒されないよう。少数精鋭……、というよりたった一人ですが、この国最高の考古学者で一流の魔術師です」



