卒業したての小学六年生が思うことです。
自分自身の経験を思い出して読んでいただけたら幸いです。
小学四年生。
友達関係がうまくいかず、自分はただひたすら悩んでいた。
やがて、先生の協力もあり、解決したかと思うと、まだ進級するには程遠いクラスで仲の良い子を作らなくてはいけない、という問題に陥った。
どうしよう、と悩むばかりでなかなか行動には移せなかった。
そんな自分と仲良くしてくれたのは、今でも大切な親友である、みーちゃんとりりだった。
二人とも前から付き合いはあったものの、頻繫に話すような仲ではなかった。
けれど、そんな二人の温かい優しさが、自分を変えてくれた。ありがとう。
その内のみーちゃんは、勉強熱心だけれど、とても優しかった。趣味も合った。
そして、自分は段々とその二人と一緒に行動するようになっていった。
自分たちは五年生になり、全員同じクラスにはなれなかったものの、自分はみーちゃんと同じクラスになれた。
それから、五年生の時は特に、みーちゃんと一緒にいることが固定されてきていた。
みーちゃんは、自分と仲良くなった時から、中学受験に向けて準備を進めていた。
それを自分はわかっていたし、心から応援していた。
もしみーちゃんと中学校が別になってしまったら、と思うこともあったけれど、やはり自分の学力とは合わないと感じていたため、みーちゃんと共に中学受験を受けようとは思わなかった。
りりも同じく、中学受験は受けなかった。
みーちゃんの合格発表日の夜。アプリのトーク画面を開くと、三人のトークに、みーちゃんから「合格したよ!」という一言が送られていた。
自分は本当に嬉しくて、とても喜んだ。うおおぉぉ、と、どこからかこみ上げてくるものを言語化したような不思議な叫びを、気付かないうちに何度も繰り返していた。トーク上で、りりも大いに喜んでいた。
興奮が冷め、ベッドにもぐると、急な静寂に頭が追いついていないのか、なぜか涙が溢れてきた。
悲しい、というわけではない。と思う。
ただ目が熱くて、こらえようとするからなのか、余計に息が荒くなって苦しかった。
なんで、と自分に問いかけても、泣いているときは何も答えが出なくて、ただ涙を流すしかできることはなかった。
大切な親友がいなくなってしまうことが悲しいのかな。
中学校が不安なのかな。
六年生になってみーちゃんとりりは同じクラス、自分だけ別のクラスになってしまって、それ以上に話せなくなってしまうことが寂しいのかな。
どうすればいいのかわからないから泣いてしまっているのかな。
三人で遊べる回数も、もっと少なくなってしまうことが残念なのかな。
複雑な感情が、自分でもよくわからなかった。
沢山考えてみたけれど、結局その日は泣いて寝た。
単刀直入に言う。
本当は、行ってほしくなかった。
もっとたくさん話したかった。
登下校を三人でしたかった。
一緒に、中学校でも過ごしたかった。
こうやって文章にして表すと、自分の語彙力がまだまだ足りないこともあり、自分の気持ちを簡単に言えてしまうのが、なんとももどかしい。
みーちゃんの勉強に影響が出ると悪いし、変に気を遣わせたくなかった。だから言えなかった。
決して家が遠いわけではないので、都合さえよかったら会おうと思えば会える、話そうと思えば話せるけれど、この春から通う中学校にみーちゃんがいないと思うと、やはり虚しくなった。
二人以外にも温かく接してくれる優しい友達はいるのだけれど、やはり悲しい。
りりと二人で話すのも楽しいけれど、三人で話す時の楽しさは、それとはまた別物だ。
みーちゃんに頑張ってほしいというのは、紛れもない事実だ。
ただ、あまり無理をしないで、厳しい状況を避ける手段もある、ということを伝えたかったのも事実だ。
結局は、やはり行かないでほしいという気持ちの上に成り立っているのかもしれないけれど。
みーちゃんが心配でそう思ってしまっている、と言い聞かせているだけで、もしかしたら、たくさんの言葉の裏に、自分でも認めたくない我儘な意地を張っていたのかもしれない。
我儘だというのはわかっている。
だけど言わせてほしい。
みーちゃん、自分さみしいよ。
自分自身の経験を思い出して読んでいただけたら幸いです。
小学四年生。
友達関係がうまくいかず、自分はただひたすら悩んでいた。
やがて、先生の協力もあり、解決したかと思うと、まだ進級するには程遠いクラスで仲の良い子を作らなくてはいけない、という問題に陥った。
どうしよう、と悩むばかりでなかなか行動には移せなかった。
そんな自分と仲良くしてくれたのは、今でも大切な親友である、みーちゃんとりりだった。
二人とも前から付き合いはあったものの、頻繫に話すような仲ではなかった。
けれど、そんな二人の温かい優しさが、自分を変えてくれた。ありがとう。
その内のみーちゃんは、勉強熱心だけれど、とても優しかった。趣味も合った。
そして、自分は段々とその二人と一緒に行動するようになっていった。
自分たちは五年生になり、全員同じクラスにはなれなかったものの、自分はみーちゃんと同じクラスになれた。
それから、五年生の時は特に、みーちゃんと一緒にいることが固定されてきていた。
みーちゃんは、自分と仲良くなった時から、中学受験に向けて準備を進めていた。
それを自分はわかっていたし、心から応援していた。
もしみーちゃんと中学校が別になってしまったら、と思うこともあったけれど、やはり自分の学力とは合わないと感じていたため、みーちゃんと共に中学受験を受けようとは思わなかった。
りりも同じく、中学受験は受けなかった。
みーちゃんの合格発表日の夜。アプリのトーク画面を開くと、三人のトークに、みーちゃんから「合格したよ!」という一言が送られていた。
自分は本当に嬉しくて、とても喜んだ。うおおぉぉ、と、どこからかこみ上げてくるものを言語化したような不思議な叫びを、気付かないうちに何度も繰り返していた。トーク上で、りりも大いに喜んでいた。
興奮が冷め、ベッドにもぐると、急な静寂に頭が追いついていないのか、なぜか涙が溢れてきた。
悲しい、というわけではない。と思う。
ただ目が熱くて、こらえようとするからなのか、余計に息が荒くなって苦しかった。
なんで、と自分に問いかけても、泣いているときは何も答えが出なくて、ただ涙を流すしかできることはなかった。
大切な親友がいなくなってしまうことが悲しいのかな。
中学校が不安なのかな。
六年生になってみーちゃんとりりは同じクラス、自分だけ別のクラスになってしまって、それ以上に話せなくなってしまうことが寂しいのかな。
どうすればいいのかわからないから泣いてしまっているのかな。
三人で遊べる回数も、もっと少なくなってしまうことが残念なのかな。
複雑な感情が、自分でもよくわからなかった。
沢山考えてみたけれど、結局その日は泣いて寝た。
単刀直入に言う。
本当は、行ってほしくなかった。
もっとたくさん話したかった。
登下校を三人でしたかった。
一緒に、中学校でも過ごしたかった。
こうやって文章にして表すと、自分の語彙力がまだまだ足りないこともあり、自分の気持ちを簡単に言えてしまうのが、なんとももどかしい。
みーちゃんの勉強に影響が出ると悪いし、変に気を遣わせたくなかった。だから言えなかった。
決して家が遠いわけではないので、都合さえよかったら会おうと思えば会える、話そうと思えば話せるけれど、この春から通う中学校にみーちゃんがいないと思うと、やはり虚しくなった。
二人以外にも温かく接してくれる優しい友達はいるのだけれど、やはり悲しい。
りりと二人で話すのも楽しいけれど、三人で話す時の楽しさは、それとはまた別物だ。
みーちゃんに頑張ってほしいというのは、紛れもない事実だ。
ただ、あまり無理をしないで、厳しい状況を避ける手段もある、ということを伝えたかったのも事実だ。
結局は、やはり行かないでほしいという気持ちの上に成り立っているのかもしれないけれど。
みーちゃんが心配でそう思ってしまっている、と言い聞かせているだけで、もしかしたら、たくさんの言葉の裏に、自分でも認めたくない我儘な意地を張っていたのかもしれない。
我儘だというのはわかっている。
だけど言わせてほしい。
みーちゃん、自分さみしいよ。