授業が終わり、休み時間。約束通り共通点について軽く話す事にした。
「へぇ〜夏の夕暮れねぇ」
「うん。私も思い出があるから好きなんだ」
「私は無理だわ。蝉が」
とても嫌そうな顔をして見せる瑞希。よっぽど嫌いなのね。まぁ、私も虫は苦手だけど。
「橘さん虫苦手なんだ」
「女子は皆虫苦手よ」
明野くんが瑞希に近寄ってきて声を掛ける。どうやらまたしても話を聞いていたようだ。その隣には椎名くんもいる。ちょっと意識してる自分がいた。
「桐崎さんも虫は苦手?」
「うん。苦手かな」
そう言って苦笑いして見せた。うわぁ、どうしよう意識し出すとすごいドキドキして会話どころじゃないよ……。
「そういえば夏休み、この4人で遊ばない?」
「え?私達と明野くんと椎名くんの4人?」
「そう。朝の話聞いてる限り2人だけだと危ないし」
明野くんからの提案に少し悩む私達。顔を見合わせて頷く。答えは決まった。
「うん。4人で遊ぼう!」
「よし!決まり!グループトーク作ろう」
そう言って明野くんがスマホを取り出したのを合図に全員がスマホを取り出す。男の子の連絡先なんてお父さんとお兄ちゃん以外初めてだ。
「桐崎さん緊張してる?」
「え!?し、してる……」
椎名くんにズバリと言い当てられ、びっくりした。椎名くんて不思議だな。なんか私の事知ってる感じ……?
「ふはっ……桐崎さんって感情顔に出やすいでしょ?」
「そうかな……?自分ではそんな事無いと思ってるんだけど……」
「すごい顔に出てるよ」
椎名くんに笑いながらそう言われ顔が熱くなる。は、恥ずかしい……。そんなに顔に出てたかな……。瑞希と明野くんも話が弾んでるみたいでそこに割って入るわけにも行かないし……。
「あ!2人とももう休み時間終わるよ」
「ホントだ。じゃあまたね桐崎さん」
「うん、また」
今度は普通に返せてるよね。まだ顔が熱いけど。瑞希が不思議そうな顔してる。なんだろう?
「桃、何かあった?ほっぺ赤いよ」
「え!?何も無いよ!」
「本当に……?」
瑞希にジト目で見つめられる。まだバレたくないし、話したくない。私の気持ちがハッキリしないのに。誤魔化せた事を願って次の授業の準備を始める。
「桃。何かあったら何でも相談してよね」
「え?うん。分かった」
次の授業は理科だ。苦手だなぁ。私文系だから。って言い訳しちゃいけないよね。集中集中。
「へぇ〜夏の夕暮れねぇ」
「うん。私も思い出があるから好きなんだ」
「私は無理だわ。蝉が」
とても嫌そうな顔をして見せる瑞希。よっぽど嫌いなのね。まぁ、私も虫は苦手だけど。
「橘さん虫苦手なんだ」
「女子は皆虫苦手よ」
明野くんが瑞希に近寄ってきて声を掛ける。どうやらまたしても話を聞いていたようだ。その隣には椎名くんもいる。ちょっと意識してる自分がいた。
「桐崎さんも虫は苦手?」
「うん。苦手かな」
そう言って苦笑いして見せた。うわぁ、どうしよう意識し出すとすごいドキドキして会話どころじゃないよ……。
「そういえば夏休み、この4人で遊ばない?」
「え?私達と明野くんと椎名くんの4人?」
「そう。朝の話聞いてる限り2人だけだと危ないし」
明野くんからの提案に少し悩む私達。顔を見合わせて頷く。答えは決まった。
「うん。4人で遊ぼう!」
「よし!決まり!グループトーク作ろう」
そう言って明野くんがスマホを取り出したのを合図に全員がスマホを取り出す。男の子の連絡先なんてお父さんとお兄ちゃん以外初めてだ。
「桐崎さん緊張してる?」
「え!?し、してる……」
椎名くんにズバリと言い当てられ、びっくりした。椎名くんて不思議だな。なんか私の事知ってる感じ……?
「ふはっ……桐崎さんって感情顔に出やすいでしょ?」
「そうかな……?自分ではそんな事無いと思ってるんだけど……」
「すごい顔に出てるよ」
椎名くんに笑いながらそう言われ顔が熱くなる。は、恥ずかしい……。そんなに顔に出てたかな……。瑞希と明野くんも話が弾んでるみたいでそこに割って入るわけにも行かないし……。
「あ!2人とももう休み時間終わるよ」
「ホントだ。じゃあまたね桐崎さん」
「うん、また」
今度は普通に返せてるよね。まだ顔が熱いけど。瑞希が不思議そうな顔してる。なんだろう?
「桃、何かあった?ほっぺ赤いよ」
「え!?何も無いよ!」
「本当に……?」
瑞希にジト目で見つめられる。まだバレたくないし、話したくない。私の気持ちがハッキリしないのに。誤魔化せた事を願って次の授業の準備を始める。
「桃。何かあったら何でも相談してよね」
「え?うん。分かった」
次の授業は理科だ。苦手だなぁ。私文系だから。って言い訳しちゃいけないよね。集中集中。