佐々井優芽は、祭りに来ていた。向日葵祭りだ。優芽が住む町は、昔から向日葵で生活しており町の至る所に向日葵があった。誰もが、浮かれていた。打ち上げ花火が始まり、何が優芽の足にぶつかった。雑種の小型犬だった。恐らくチワワとミニチュアダックスフンドの雑種だろう。打ち上げ花火の大きな音が怖くて逃げた。そんな所だろう。リードもしでなければ、首輪もない。しばらく、一人暮らしの家で預かる事にした。