陽斗の手紙から、嫌というほど、私への愛が伝わった。
ことあることに「好き」とか「大好き」とか、「可愛い」って書いてある。
そして最後には「愛してる」とまで書かれてあった。
何もできなかった無力の私に、今までもこれからもないくらいの愛をくれた、大切な人。
今、あなたは幸せですか?
あなたが見上げる空はどんな色をしていますか?
生まれ変わったのなら、その時は私とは真逆の人と恋をしてね。
いつか見たあの不思議な夢は、あれから一度も見れていない。
あの白い空間でもいいよ。私が死んだら、まずはそこで会おうよ。
私のために命をかけてくれてありがとう。ごめんね。
今度こそ、来世では君と私は出会わないようにと願う。
次会った時は、この言葉でお別れをしよう。
「「初めまして」」
ーー愛しい君へ。