その調査の結果わかったこと、それは·····
“桃子は双子だった”、と言うこと。
実は二卵性の男の子がいた。
しかしその男の子は体が弱く、生まれてすぐ亡くなってしまったのだ。
「ももちゃんが双子·····?」
「だからってどうしてももがあんな酷い目に遭わないといけないんですか!?」
アジトにつき、先ほど車の中で話していたことを赤宮、青葉の2人にも共有した。
「桃子の父親は長男だ。だから男が欲しかったんだろ」
「他にもわかったことがあるよ。ももちゃんの両親は不妊治療をしていたみたい」
「不妊治療·····っすか?」
そう、桃子の父親は、ナナセ Co.(桃子の叔父が経営する会社)の長男だった。
しかし当然、長男である桃子の父親が後を継ぐはずっだったのだが、祖母と祖父はそのあとも継げる方を、と言い出したのだ。
そのため、男の子がいる方に後を継がせると。
しかし、長男である桃子の両親は子供ができなかった。
そんな中·····
次男に子供ができたと、それも男の子が。
桃子の両親は自分たちが後を継ぐものだと思っていたのにあっという間に立場が逆転してし、焦っていた。
そして2人は不妊治療をすることにした。
お金はかかるが後を継げたらそんなお金いくらだって取り返せる。
そう思って借金もして何度も治療を繰り返した。
試せることは全部した。
そしてついに、子供ができ、双子だとわかった。