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両親から虐待をうけている、ある女の子がいた。
その女の子は母親から

『あんたなんか産まなきゃよかった』
『邪魔』
『消えて』
『あんたの顔なんて見たくないのよ』

などと言われ続け、目をも瞑りたくなるような酷い虐待を受けていた。

そのせいで普通の子供なら泣いたり、笑ったり、怒ったり、わがままを言ったりするものだがこの女の子はずっと··········


────表情だった。


どんなに酷いことを言われても、顔を殴られても、体を蹴られても、泣くことも、抵抗することも一度もしなかった。

わかっていたのだろう。

そんなことをしても·····無駄だと。
意味がないと。

泣いて頼めば暴力をやめてくれるのか。
抵抗して言い返せば暴言を吐くのをやめてくれるのか。

いいや、やめてくれるどころか、もっと酷いことになるだろう。

それを女の子は幼いながらにもわかっていたのだ。


そしてそんな月日が、女の子にとってはそれはそれはものすごく長く、ゆっくりと流れる。