次の日──


赤宮と青葉はどこからか持ってきたお菓子を桃子の前に広げる。

「さぁ、好きなだけ持って行ってー!大袋から小袋までよりどりみどり!選びたい放題!」

と、うたい文句のようなことを言う赤宮。

「こんないっぱいあっても選べないだろ。ほら、これとかどうだ?」

そう言って青葉はいっぱいある袋の中から二、三個とって桃子の手を取り、手のひらにそれを渡した。

桃子がそれを受け取ったと同時に、白洲が部屋に入ってきてこちらに近づいてきた。

てっきり赤宮と青葉に用事があるのかと思ったが、2人には見向きもせず、桃子の方を向いた。

「ねぇねぇ。ちょっと、いいかな?」

桃子は頷いてそのまま白洲の後をついて行ってしまった。

それまで一緒にいた赤宮と青葉は少し心配そうに、どこかにいく2人をそのまま見送る。


そして白洲に連れてこられたのは洗面所だった。
白洲は何やらはさみを取り出し、浴室のドアを開けた。

いったいこれから何が行われるのか·····。

白洲は「じゃ、入っちゃって」と言って出ていってしまった。

「……」

桃子はポカーンっと頭にハテナを浮かべる。
一体何をするつもりなのか·····。