今日は土曜日だ。紗季と遊ぶことになった。
いつも通り支度して、いや、今日はなぜか気合が入っていた。
母も自分の姿が珍しかったのか少し興奮気味に
「何?デートでもするの?」
「えっ⁉しないよ!」
「ふーん。ま、楽しんできてね!」
「はーい。いってきます」
「いってらっしゃい」

駅で待ち合わせだ。だけど僕は駅に着いたのに、
『紗季はそこに現れなかった…。』
僕はついに紗季にも嫌われたのかな。今日は、このままカフェで休憩していこっかな。
僕はほぼ気を失ったままカフェへ向かった。
一息ついていると、紗季から一通のメールが届いた。
『ごめんね、今日は。急用が入っちゃって、、、。また今度遊ぼっか』
僕は見捨てられた…?もう僕にあきれちゃったのかな。これが僕の運命だったのかもな。いや、ネガティブになるのはやめよう。
今日はもう帰ろう。
僕はカフェを出て、家に帰った。

「ただいま…」
「おかえ、ってどうした?元気ないけど」
「あっ、あの、紗季が…」
僕はそのまま泣き崩れてしまった。

気づいたら僕はベッドの上にいた。あのまま寝てしまったのだろう。スマホが棚を何回も揺らしていた。紗季からメールがきていた。
『ねぇ。反応して。』
『既読つけて。』
『ホントにごめん。今日は』
心配させてしまっている。流石に返さないと。
『大丈夫だよ。じゃあまた今度遊ぼ。』
良い返事ではない。でも今の僕にはこの返事しかできない。僕はこの先どうやって生きていけばいいのだろうか。

七月二十七日(月曜日)

昨日は一回も紗季と話さず一日が終わった。
今日会うときは気まずいかもな。