「ハァ、ハァ、ちょっと待ってくれよ、」
「悪いけどそんな暇はないっちゅうね、うわっ!」
あれから、10分近く走っており、僕も真もアイも疲弊しきっているのだが、どうやら真には休めない理由があるらしい。それもこれも、真が追っているらしき人物が、僕らが追い出した瞬間に走り出したせいである。何よりこの人混みだ。さっきの真のように人にぶつかることが多い。それでも、
「オイ!お前の追ってる奴はアスリートでもやってんのか!?」
それでも、追いつくことができないのは、真の追っている彼女が速すぎるせいだろう。人混みを颯爽と駆け抜け、最短距離で道を行き、気づけば遥か遠くへ。視認距離を保ち続けるだけで精一杯。
「だいたい誰なんだ?お前の彼女かなんかかよ?」
ここまで必死に追う相手だ。真にとってなにかしら大切な人なのだろう。そう思い返答を待つ僕だったが、衝撃の事実を明かされることになる。だって彼女は、
「妹や!」
「は?いま何て言った!?」
「妹や!」
「同じこと言えってんじゃねぇんだよ!何で妹追いかけてんだよ!?」
「それは、、、言えん。けどマズイんや!」
「なんで言えないんだよ!?いや、、、そういうことか。」
いつものシスコンかと思ったが、なにか違う。何かしらの事情があるのは一目瞭然だった。
「ったく。コレ、貸しだからな!二手に別れるぞ!」
「別れるって言ったって、陽音くんはどうするんや!?そんな体力無いやろ!?」
確かに、僕には体力がない。でも問題ない。
「安心しろ!アイがいる!」
体力よりも心強い、味方がいるのだから。
そこから裏路地に入り、僕は腰を落ち着かせた。
「イヤ座り込んじゃダメでしょ!陽音くんどうするの?もうあの子の位置、分かんないよ?」
「どっちにしろ僕じゃ追いつけないよ。だから、考える。」
「考えるって、何を?」
その通りだ。あれだけ大口叩いたけれど、べつに策があった訳じゃない。それでも、考えろ。アイの体力ももうないはずだ。スピード勝負はできない。
「それに、私にはいつものシスコンに見えたのだけど、」
「いや、いつものシスコンなら、ああまで焦らないよ。多分妹さんが、何か危ない目に遭ってんだ。それが物絡みか人絡みかは分からないけど。」
そこまで言って、ぼくは頭を抱えた。
「でもどうすりゃいいんだ?僕にできることなんて、」
そんな僕を見かねたのか、アイが仕方なさそうに口を開いた。
「妹さんらしき人ってさ、急に走り出したよね。どうしてかな?」
「え?そりゃ、僕らが追ってきてるのに気づいたから、」
いや、待てよ。あの距離だぞ。僕らが見えるので精一杯の距離だぞ。それにあの人混み。足音で分かった訳じゃないし、振り向いてもねぇ。
「まさか、何かの用事か?」
僕のたどり着いた答えを聞いて、アイはフフンと笑ってから、
「さあ?それは分かんないけど、あの子。見慣れたフクロ、持ってたよ。」
そう言って、僕の前に袋を突き出した。それは、僕らも行った店の袋だった。つまり、アニメショップの物である。
「あ!」
神 真は焦っていた。確かに寧音は足が速かったが、ここまでとは思っていなかったためである。
「ハァ、ハァ、まだまだ、こっから、やで。」
ゼェゼェと、息を切らしながらしゃべる真に、体力がほとんどないことは目に見えて分かることだった。そんな時、ピリリリリと携帯電話の着信音がなった。こんな時に、と苛立った真だったが、掛けてきた相手の名前を見て、驚き、通話ボタンを押した。
「もしもし、」
「もしもし、真くん!?今どこにおるんや!?」
「僕はどうでもいい。それよりも、お前の妹は今どこを走ってる?」
投げ掛けられる質問を無視し、僕は逆に問いかける。
「今は、、、あ!また角曲がりよった!あっち行ったら駅のほうに行くで!」
「やっぱりか。もしかしたら間違ってるかもしれないけど、聞くか?」
「これ以上追ったって追いつけん。頼む!」
真にも打てる手がないのだろう。僕は、アイのヒントをもとに導き出した答えを伝える。
「いいか、今日駅近くのゲーセンでイベントがある。赤いゲーセンだ。これはこの時間帯しか開催されない。多分そこに行こうとしてる。」
事実しか伝えておらず、何故そうなのか、何故分かるのか等、聞きたいことは尽きないだろうし、そもそもあっているのかすら怪しい。バカの戯れ言、机上の空論。言うなれば僕の考えはそれらに等しいのだから。でも、
「分かった!とりあえず追うで!」
それでも、アイツは僕の言うことを信じたのだから、それに報いねばならない。
「あぁ、信じてくれ!」
数分後、今度は僕のスマホに着信があった。
「スゴいなあ、陽音くん!言う通りやったで!それで、この後どないする?」
真の言葉に少し安堵し、ほっと息をついた僕だったが、気張らなければならないことはまだまだある。
「取り敢えず、中に入って探すで。」
「いや、中は人が多いし見失いやすい。僕らも合流する。だから、出口付近で出てくるのを待つぞ。」
「わかっ、」
真の言葉を最後まで聞かず、僕達は電話を切って走り出した。
「オーイ、こっちやでー。」
手を振る真のほうに向かい、僕は状況を伝えた。
アイが見たものや、それから得られる結論。そして、
「後、三十分もかかるんか!?」
「あぁ。このイベントの終了まで後三十分ある。でももっと速くでてくる可能性もあるし、ここで待っといた方がいいと思う。」
それから、真は焦れったい様子で僕たちも少し暇そうにしながら、外で過ごした。十分、二十分、三十分、四十分、五十分、etc、、、あれ?ちょっと長くない?
「もう待てん!」
妹のことが気がかりなのか、純粋に辛抱強くないのか、真がついに痺れを切らした。
「ちょっと待て!落ち着け落ち着け!多分もうちょっとしたら、」
「その間にも寧音が、、、ああもう!なかで探した方が速いわ!」
僕の制止も聞かず、真は中に入って行こうとする。飛び付いてでも止めようかと僕が悩んだ矢先、
「オイ、あれ!」
僕の指差す方向に見えるのは、さっきからずっと追っていた女子の影。
「!?」
瞬時、真の目が光ったような気がした。いやそんなわけ無いか。だがしかし、真は一心不乱に妹、寧音だったかを追いかけて行く。それはもう、目にも止まらぬスピードで。目にも止まらぬって、目では追えないくらい速いって意味なんだけど、真はそれとは反対に、いろんな意味での注目を集めていた。すごいな、シスコンパワー。
「寧音!」
しかし、相手の反応速度も速く、真が声をかけた瞬間には、横に飛び退いていた。バランスを崩す真を見向きもせず、颯爽と去っていこうとする真妹。このままではまた逃げられるだろう。どうにか状況を打開する策を考えなければならな、あ。これだ!僕は思い立った策を実行すべく、大きく息を吸い込んだ。
「すいませーん!プラモデル落としちゃってー!」
キュピーン!文字通り、目にも止まらぬ速さで駆けつけてくる真妹。そして、
「はい、どうぞ。ダイジョブですか。」
ばらまいたプラモデルを差し出してきた。というか、さっき光ったよね、目。間違いないよね。これ人なのかな。何はともあれ最高のチャンス到来である。
「真!今だ!」
「ええ加減に、せえよ!」
ー捕獲 完了ー
くっ、まだ思春期が残ってやがった。何だこの伸ばし棒は!
そんな中、この混沌を各々は、
「すいません。どなたですかねぇ、あなた方。」
「俺らのターンってことだな。真妹さんよぉ。」
「って、誰やあんた!?寧音や無いやんけ!」
各々なりの、えっ、今真なんて、
「誰ですか、寧音って?人違いでは?」
ヒトチガイ?
「ちょっと、お兄ちゃんなにやってんのよ!」
お兄ちゃん?おい、まさか、
「ね、寧音。」
嘘だろ。
「じゃあ、この人は、」
「ですから、人違いだと、」
俺らのターン、終了?
僕らはその時、運命の神様に、「バトルフェイズ(一方的)」を宣言されたのだった。
周囲の視線がいたい。人として見られてない気がする。端から見れば、女の子を襲う男子二人を見てしまった襲ってる男子の妹という、僕らがヤバイやつにしか見えない状況だ。あれ?オワッタ?
「おい、アイツらヤバくね?」
「最近の子ってここまでなの?」
「ケーサツ呼べ、ケーサツ。」
「いいぞー!もっとやれ!」
魔法カード「民衆の声」ダメージ1000
残りライフ1500
途中ヤバイやつがいた気がするけど、それどころじゃない。
「あ~、もう好きにしてください。私は天下往来のこの場でもって見世物にされるんでしょう?君たちはこの後の人生と引き換えに最高の瞬間を得る。素晴らしいじゃないですか。ほら、来なさいよ、来なさいって。ねぇ、犯罪者の皆さん。」
これ、あんまし迫力がある訳じゃないけど良く通る声だ。もちろんこっちを見てくる通行人は増える。
魔法カード「大声での誇張」ダメージ1300
残りライフ200
お前事情しってるだろ!誇張しすぎだし!
「お兄ちゃんとそのお友だちさんってば、さいってぇ!男のクズ!人類の恥!土に帰れ!」
魔法カード「身内からも批判」ダメージ15000
直接攻撃(ダイレクトアタック)
YOUルーズ
負けた、社会的に。それから、僕はまわりに薄笑いを浮かべて、
「すいませんでしたあ!」
その後、放心状態の真と、くっついてた真妹、真妹と間違えたやつを引っ張って、逃げた。
因みにアイは、身内と思われないように、こっそりついてきていた。見捨てられないだけ良かったと思う。
「悪いけどそんな暇はないっちゅうね、うわっ!」
あれから、10分近く走っており、僕も真もアイも疲弊しきっているのだが、どうやら真には休めない理由があるらしい。それもこれも、真が追っているらしき人物が、僕らが追い出した瞬間に走り出したせいである。何よりこの人混みだ。さっきの真のように人にぶつかることが多い。それでも、
「オイ!お前の追ってる奴はアスリートでもやってんのか!?」
それでも、追いつくことができないのは、真の追っている彼女が速すぎるせいだろう。人混みを颯爽と駆け抜け、最短距離で道を行き、気づけば遥か遠くへ。視認距離を保ち続けるだけで精一杯。
「だいたい誰なんだ?お前の彼女かなんかかよ?」
ここまで必死に追う相手だ。真にとってなにかしら大切な人なのだろう。そう思い返答を待つ僕だったが、衝撃の事実を明かされることになる。だって彼女は、
「妹や!」
「は?いま何て言った!?」
「妹や!」
「同じこと言えってんじゃねぇんだよ!何で妹追いかけてんだよ!?」
「それは、、、言えん。けどマズイんや!」
「なんで言えないんだよ!?いや、、、そういうことか。」
いつものシスコンかと思ったが、なにか違う。何かしらの事情があるのは一目瞭然だった。
「ったく。コレ、貸しだからな!二手に別れるぞ!」
「別れるって言ったって、陽音くんはどうするんや!?そんな体力無いやろ!?」
確かに、僕には体力がない。でも問題ない。
「安心しろ!アイがいる!」
体力よりも心強い、味方がいるのだから。
そこから裏路地に入り、僕は腰を落ち着かせた。
「イヤ座り込んじゃダメでしょ!陽音くんどうするの?もうあの子の位置、分かんないよ?」
「どっちにしろ僕じゃ追いつけないよ。だから、考える。」
「考えるって、何を?」
その通りだ。あれだけ大口叩いたけれど、べつに策があった訳じゃない。それでも、考えろ。アイの体力ももうないはずだ。スピード勝負はできない。
「それに、私にはいつものシスコンに見えたのだけど、」
「いや、いつものシスコンなら、ああまで焦らないよ。多分妹さんが、何か危ない目に遭ってんだ。それが物絡みか人絡みかは分からないけど。」
そこまで言って、ぼくは頭を抱えた。
「でもどうすりゃいいんだ?僕にできることなんて、」
そんな僕を見かねたのか、アイが仕方なさそうに口を開いた。
「妹さんらしき人ってさ、急に走り出したよね。どうしてかな?」
「え?そりゃ、僕らが追ってきてるのに気づいたから、」
いや、待てよ。あの距離だぞ。僕らが見えるので精一杯の距離だぞ。それにあの人混み。足音で分かった訳じゃないし、振り向いてもねぇ。
「まさか、何かの用事か?」
僕のたどり着いた答えを聞いて、アイはフフンと笑ってから、
「さあ?それは分かんないけど、あの子。見慣れたフクロ、持ってたよ。」
そう言って、僕の前に袋を突き出した。それは、僕らも行った店の袋だった。つまり、アニメショップの物である。
「あ!」
神 真は焦っていた。確かに寧音は足が速かったが、ここまでとは思っていなかったためである。
「ハァ、ハァ、まだまだ、こっから、やで。」
ゼェゼェと、息を切らしながらしゃべる真に、体力がほとんどないことは目に見えて分かることだった。そんな時、ピリリリリと携帯電話の着信音がなった。こんな時に、と苛立った真だったが、掛けてきた相手の名前を見て、驚き、通話ボタンを押した。
「もしもし、」
「もしもし、真くん!?今どこにおるんや!?」
「僕はどうでもいい。それよりも、お前の妹は今どこを走ってる?」
投げ掛けられる質問を無視し、僕は逆に問いかける。
「今は、、、あ!また角曲がりよった!あっち行ったら駅のほうに行くで!」
「やっぱりか。もしかしたら間違ってるかもしれないけど、聞くか?」
「これ以上追ったって追いつけん。頼む!」
真にも打てる手がないのだろう。僕は、アイのヒントをもとに導き出した答えを伝える。
「いいか、今日駅近くのゲーセンでイベントがある。赤いゲーセンだ。これはこの時間帯しか開催されない。多分そこに行こうとしてる。」
事実しか伝えておらず、何故そうなのか、何故分かるのか等、聞きたいことは尽きないだろうし、そもそもあっているのかすら怪しい。バカの戯れ言、机上の空論。言うなれば僕の考えはそれらに等しいのだから。でも、
「分かった!とりあえず追うで!」
それでも、アイツは僕の言うことを信じたのだから、それに報いねばならない。
「あぁ、信じてくれ!」
数分後、今度は僕のスマホに着信があった。
「スゴいなあ、陽音くん!言う通りやったで!それで、この後どないする?」
真の言葉に少し安堵し、ほっと息をついた僕だったが、気張らなければならないことはまだまだある。
「取り敢えず、中に入って探すで。」
「いや、中は人が多いし見失いやすい。僕らも合流する。だから、出口付近で出てくるのを待つぞ。」
「わかっ、」
真の言葉を最後まで聞かず、僕達は電話を切って走り出した。
「オーイ、こっちやでー。」
手を振る真のほうに向かい、僕は状況を伝えた。
アイが見たものや、それから得られる結論。そして、
「後、三十分もかかるんか!?」
「あぁ。このイベントの終了まで後三十分ある。でももっと速くでてくる可能性もあるし、ここで待っといた方がいいと思う。」
それから、真は焦れったい様子で僕たちも少し暇そうにしながら、外で過ごした。十分、二十分、三十分、四十分、五十分、etc、、、あれ?ちょっと長くない?
「もう待てん!」
妹のことが気がかりなのか、純粋に辛抱強くないのか、真がついに痺れを切らした。
「ちょっと待て!落ち着け落ち着け!多分もうちょっとしたら、」
「その間にも寧音が、、、ああもう!なかで探した方が速いわ!」
僕の制止も聞かず、真は中に入って行こうとする。飛び付いてでも止めようかと僕が悩んだ矢先、
「オイ、あれ!」
僕の指差す方向に見えるのは、さっきからずっと追っていた女子の影。
「!?」
瞬時、真の目が光ったような気がした。いやそんなわけ無いか。だがしかし、真は一心不乱に妹、寧音だったかを追いかけて行く。それはもう、目にも止まらぬスピードで。目にも止まらぬって、目では追えないくらい速いって意味なんだけど、真はそれとは反対に、いろんな意味での注目を集めていた。すごいな、シスコンパワー。
「寧音!」
しかし、相手の反応速度も速く、真が声をかけた瞬間には、横に飛び退いていた。バランスを崩す真を見向きもせず、颯爽と去っていこうとする真妹。このままではまた逃げられるだろう。どうにか状況を打開する策を考えなければならな、あ。これだ!僕は思い立った策を実行すべく、大きく息を吸い込んだ。
「すいませーん!プラモデル落としちゃってー!」
キュピーン!文字通り、目にも止まらぬ速さで駆けつけてくる真妹。そして、
「はい、どうぞ。ダイジョブですか。」
ばらまいたプラモデルを差し出してきた。というか、さっき光ったよね、目。間違いないよね。これ人なのかな。何はともあれ最高のチャンス到来である。
「真!今だ!」
「ええ加減に、せえよ!」
ー捕獲 完了ー
くっ、まだ思春期が残ってやがった。何だこの伸ばし棒は!
そんな中、この混沌を各々は、
「すいません。どなたですかねぇ、あなた方。」
「俺らのターンってことだな。真妹さんよぉ。」
「って、誰やあんた!?寧音や無いやんけ!」
各々なりの、えっ、今真なんて、
「誰ですか、寧音って?人違いでは?」
ヒトチガイ?
「ちょっと、お兄ちゃんなにやってんのよ!」
お兄ちゃん?おい、まさか、
「ね、寧音。」
嘘だろ。
「じゃあ、この人は、」
「ですから、人違いだと、」
俺らのターン、終了?
僕らはその時、運命の神様に、「バトルフェイズ(一方的)」を宣言されたのだった。
周囲の視線がいたい。人として見られてない気がする。端から見れば、女の子を襲う男子二人を見てしまった襲ってる男子の妹という、僕らがヤバイやつにしか見えない状況だ。あれ?オワッタ?
「おい、アイツらヤバくね?」
「最近の子ってここまでなの?」
「ケーサツ呼べ、ケーサツ。」
「いいぞー!もっとやれ!」
魔法カード「民衆の声」ダメージ1000
残りライフ1500
途中ヤバイやつがいた気がするけど、それどころじゃない。
「あ~、もう好きにしてください。私は天下往来のこの場でもって見世物にされるんでしょう?君たちはこの後の人生と引き換えに最高の瞬間を得る。素晴らしいじゃないですか。ほら、来なさいよ、来なさいって。ねぇ、犯罪者の皆さん。」
これ、あんまし迫力がある訳じゃないけど良く通る声だ。もちろんこっちを見てくる通行人は増える。
魔法カード「大声での誇張」ダメージ1300
残りライフ200
お前事情しってるだろ!誇張しすぎだし!
「お兄ちゃんとそのお友だちさんってば、さいってぇ!男のクズ!人類の恥!土に帰れ!」
魔法カード「身内からも批判」ダメージ15000
直接攻撃(ダイレクトアタック)
YOUルーズ
負けた、社会的に。それから、僕はまわりに薄笑いを浮かべて、
「すいませんでしたあ!」
その後、放心状態の真と、くっついてた真妹、真妹と間違えたやつを引っ張って、逃げた。
因みにアイは、身内と思われないように、こっそりついてきていた。見捨てられないだけ良かったと思う。