「ひーちゃんおはよ」
「おはよ」
私の名前は日向弥佳あだ名はひーちゃん。どこにでもいる普通の高校2年生...だった。あの悲劇が起こるまでは...
キーンコーンカーンコーン
授業の終了を知らせるチャイムが学校中に響き渡る。私の1番の親友で同じ2組の佐藤伊織が
「次の授業移動だっけ?」と言いながら、疲れたような表情で私の方に向かってきた。
「そうだね、次は移動だね。」
「疲れたー」
「お疲れ様次の授業終わったらお昼だから、一緒に購買行かない?」
「いいね、行こ!」
伊織は購買に行きたかったのか嬉しそうな表情を浮かべていた。私達は話しながら1階にある購買へ移動し始めた。移動中私たちが角を曲がったとき、誰かとぶつかり私はしりもちをついた。
「あ、ごめんなさい!大丈夫?怪我とかはしてないですか?」
相手をよく見たら新城くんだった。
「私は全然大丈夫。こっちこそごめんね。新城くんは大丈夫?」
「僕も全然大丈夫なんで、気にしないでください」
私がぶつかった相手は1組の新城拓海私の幼馴染の綾瀬裕貴の友達だ。綾瀬くんは私が高校に入る前、家庭の事情で県外へ引っ越していった。その時に綾瀬くんが私に紹介してくれて知り会った。新城くんとは会ったら挨拶する程度でそこまで仲が良い訳では無い。私はそのまま立ち上がって新城くんに「ごめんそろそろ行くね。」と言ってから次の授業の教室へと向かった。
授業が終わると、私達はそのまま購買へと向かった。購買には学校のほとんどの生徒と先生が買いに来るため、たくさんあってもすぐに売り切れてしまう。まさに争奪戦。私達はなんとかお弁当やサンドイッチを買うことができた。
「お弁当買えてよかったね。今日は買えないかと思ったよ〜」
「私も買えるとは思ってなかったよ。買えてよかった」
私と伊織はそんな会話をしながら教室へ戻ろうとした時「弥生さん!」と慌てた様子で新城くんが私を呼び止めた。私が「どうしたの?」と聞くと新城くんは深呼吸をして話し始めた。
「裕貴が明日ここに転校してくるらしいです。」
「え?裕貴くんが?」
私は突然過ぎてびっくりした。私は深呼吸をして落ちついた後に
「裕貴くんは何組に来るの?」
と新城くんに聞いた。
「2組です。」
新城くんが口にしたクラスは私のクラスの「2組」だった。私はびっくりしすぎて言葉が出なかった。
「...ちゃん...ちゃん...ひーちゃん!」
「!?」
伊織が大きな声で私を呼ぶ声が聞こえ私は慌てて振り向いた。伊織は私に「早くしないとお昼終わっちゃうよ」と少し困った様子で言った。私と伊織は新城くんに挨拶をして教室へと戻った。教室ではクラスのみんながワイワイお弁当やパン、おにぎりなどを食べている。私達も二人で向かい合ってお弁当を食べた。
お昼の時間が終わり、5限目の授業の用意をしていると伊織が私に話しかけてきた。
「さっき隣のクラスの新城くんと何を話してたの?なんかすごく驚いていたけど。嫌なら話さなくてもいいけど...」
と聞かれ私は少し困惑した。伊織に話そうか悩んだけど、私は伊織に話すことにした。
「さっき新城くんと話してたのは高校に入学する前に引っ越して行った幼馴染がこの学校に、このクラスに転校してくるみたいなの。」
伊織は転校生と聞いて少し嬉しそうだった。私も正直嬉しい。伊織に説明している内に5限目の授業開始を知らせるチャイムが鳴り私達は急いでそれぞれの席に戻った。
5限目の授業と帰りのSHRも終わり、私が帰ろうと教室から出ようとしたら、「一緒に帰る?」と伊織が私に提案してきた。私は「いいよ、一緒に帰ろ」と返事をし、私達は一緒に学校を後にした。
伊織と話しながら住宅街を歩いていると、近くの家で男の人が探しものをしていた。私達は特に気にすることなくその場をあとにした。
