ここはカンロギの町にある宿屋。そして、ティオルが泊っている部屋だ。
あれからティオルは、ここにくる。その後、宿の受付に知り合いの体調が悪いので一緒の部屋に泊めたいと告げた。
それを聞き宿の受付の者は宿帳にそのことを記載する。
宿の受付の者の了承を得てティオルは、タールベを抱きかかえたまま自分の部屋へと向かった。
そして現在ティオルは自分のベッドに寝かせているタールベをみている。
(さてと、どうしましょうか? 恐らく起きても自白しない……こういう時ハルリオン様なら、どうするのでしょう……聞いてみますか)
そう考えがまとまると便箋を取り出し書き始めた。そのあと書き終えると便箋の後ろに魔法陣を描く。
そして便箋の魔法陣に手を添え詠唱する。すると便箋が光ったと同時に消えた。
(これでいいですね。あとはハルリオン様が、どう判断をされるか。それまで私は、この男を見張っていなければなりません)
そう思いティオルは、タールベのそばまでくる。
「まだ寝てますね。簡単な治療はしてありますので大丈夫でしょう。ですが目を覚まし暴れられたら面倒。まあ……その時は、また寝かせればいいですか」
そう言い近くに置かれている椅子に座った。その後、目を閉じ休むことにする。
★☆★☆★☆
ここはハルリアとカールディグスの屋敷だ。
あれからハルリアはセリアーナとマルルゼノファとシャルルカーナと途中まで一緒だったが家の近くまできたので、また明日と言い別れた。
そして現在ハルリアは一人、書斎のソファに寝そべっている。
(……これからどうなるんだ。このまま女の姿なのか? どうせなら女じゃなくて男のまま若返らせてくれればよかったのにな。そうすれば若い女と……)
そう妄想しながら、ニヤケていた。するとハルリアの真横に魔法陣が展開される。
その魔法陣は発光して、そこから便箋が現れた。その後、便箋は床に落ち魔法陣が消える。
「ティオルからか?」
そう言いハルリアは起き上がり便箋を取った。そして、ソファーに座り直すと便箋に書かれた文字を読んでいく。
(相変わらず仕事が早いな……いや、運がいいのか。まさか、こんな早くにマールエメスの刺客をみつけ捕らえるとは……。
だが、そのあとの判断をオレに持ってくるって……。カンロギの町まで、どんだけの距離があると思ってんだ! 指示をだすにも……どうしたらいい)
そう思い考える。
「カールは帰ってたな。仕方ない……このことを話すか」
そう言いハルリアは便箋を持ちカールディグスが居る客間へと向かった。
――場所は客間に移る――
カールディグスはソファに座りテーブルの上にある書類をみていた。
「……学園から持ってきたのは、これで全部ですね」
そう言うとカールディグスは、フゥーと息を吐く。
するとノックされ扉が開いた。そこからハルリアが部屋の中へと入ってくる。
そしてハルリアは、カールディグスのそばまできた。その後、無言のままカールディグスの真向かいに座る。
「隊長……いきなり現れて普通、無言で座りますか?」
「……あ、悪い。少し考えごとをしてたんでな」
「まぁ、いいですけど。何か用があって来たんですよね?」
そう聞かれハルリアは、コクリと頷いた。その後、便箋をカールディグスにみせる。
「便箋? まさか……恋文じゃないですよね!」
「そんな訳ないだろ! それはティオルからだ」
そう言われカールディグスは不思議に思いながらも便箋に書かれている文章を読んだ。
あれからティオルは、ここにくる。その後、宿の受付に知り合いの体調が悪いので一緒の部屋に泊めたいと告げた。
それを聞き宿の受付の者は宿帳にそのことを記載する。
宿の受付の者の了承を得てティオルは、タールベを抱きかかえたまま自分の部屋へと向かった。
そして現在ティオルは自分のベッドに寝かせているタールベをみている。
(さてと、どうしましょうか? 恐らく起きても自白しない……こういう時ハルリオン様なら、どうするのでしょう……聞いてみますか)
そう考えがまとまると便箋を取り出し書き始めた。そのあと書き終えると便箋の後ろに魔法陣を描く。
そして便箋の魔法陣に手を添え詠唱する。すると便箋が光ったと同時に消えた。
(これでいいですね。あとはハルリオン様が、どう判断をされるか。それまで私は、この男を見張っていなければなりません)
そう思いティオルは、タールベのそばまでくる。
「まだ寝てますね。簡単な治療はしてありますので大丈夫でしょう。ですが目を覚まし暴れられたら面倒。まあ……その時は、また寝かせればいいですか」
そう言い近くに置かれている椅子に座った。その後、目を閉じ休むことにする。
★☆★☆★☆
ここはハルリアとカールディグスの屋敷だ。
あれからハルリアはセリアーナとマルルゼノファとシャルルカーナと途中まで一緒だったが家の近くまできたので、また明日と言い別れた。
そして現在ハルリアは一人、書斎のソファに寝そべっている。
(……これからどうなるんだ。このまま女の姿なのか? どうせなら女じゃなくて男のまま若返らせてくれればよかったのにな。そうすれば若い女と……)
そう妄想しながら、ニヤケていた。するとハルリアの真横に魔法陣が展開される。
その魔法陣は発光して、そこから便箋が現れた。その後、便箋は床に落ち魔法陣が消える。
「ティオルからか?」
そう言いハルリアは起き上がり便箋を取った。そして、ソファーに座り直すと便箋に書かれた文字を読んでいく。
(相変わらず仕事が早いな……いや、運がいいのか。まさか、こんな早くにマールエメスの刺客をみつけ捕らえるとは……。
だが、そのあとの判断をオレに持ってくるって……。カンロギの町まで、どんだけの距離があると思ってんだ! 指示をだすにも……どうしたらいい)
そう思い考える。
「カールは帰ってたな。仕方ない……このことを話すか」
そう言いハルリアは便箋を持ちカールディグスが居る客間へと向かった。
――場所は客間に移る――
カールディグスはソファに座りテーブルの上にある書類をみていた。
「……学園から持ってきたのは、これで全部ですね」
そう言うとカールディグスは、フゥーと息を吐く。
するとノックされ扉が開いた。そこからハルリアが部屋の中へと入ってくる。
そしてハルリアは、カールディグスのそばまできた。その後、無言のままカールディグスの真向かいに座る。
「隊長……いきなり現れて普通、無言で座りますか?」
「……あ、悪い。少し考えごとをしてたんでな」
「まぁ、いいですけど。何か用があって来たんですよね?」
そう聞かれハルリアは、コクリと頷いた。その後、便箋をカールディグスにみせる。
「便箋? まさか……恋文じゃないですよね!」
「そんな訳ないだろ! それはティオルからだ」
そう言われカールディグスは不思議に思いながらも便箋に書かれている文章を読んだ。