【SS集】最後の嘘・桜、ひらひらと・見つめる視線の先・隣合う運命・風邪を引いた娘



「お粥も食べたし、薬も飲んだ。後は温かくして眠れば、すぐ元気になるわ」

 頭を撫でて、娘に布団をかける。

 すぐに眠った娘を見て買い物に出たことを、私は一生後悔するだろう。


「放火されたのは子供部屋のようです」