夜の部開始のチャイムが鳴った。
あと10分後、俺は腹を括る。
きょとんとした顔で見つめられる。
そんなに険しいかもしてたかな俺。
校内放送のカウントダウンが始まった。
『10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 』
爆発音とともに綺麗な花で覆い尽くされる。
今さらだが学校の敷地が広いからといって花火を打ち上げるのは相当大変だったのではないかと思う。
すー、はー、すー、はー
ずっと深呼吸していたい。
よし。
「恵」
「なに?」
「大好き」
「なにそれ」
「ずっとそばにいてほしい」
「━━━」
「一生そばにいたい」
「━━━」
全部言いきった。
この沈黙は少しばかり辛い。
でも心地いい。
「ありがとう」
恵がこっちに向き直した。
「誠司」
「ずっとそばにいてね」
すぐにまた外を眺め始めた。
俺はどうするか迷ったが一緒に外を眺めた。
なにかは、もうなくなったのだから。
あと10分後、俺は腹を括る。
きょとんとした顔で見つめられる。
そんなに険しいかもしてたかな俺。
校内放送のカウントダウンが始まった。
『10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 』
爆発音とともに綺麗な花で覆い尽くされる。
今さらだが学校の敷地が広いからといって花火を打ち上げるのは相当大変だったのではないかと思う。
すー、はー、すー、はー
ずっと深呼吸していたい。
よし。
「恵」
「なに?」
「大好き」
「なにそれ」
「ずっとそばにいてほしい」
「━━━」
「一生そばにいたい」
「━━━」
全部言いきった。
この沈黙は少しばかり辛い。
でも心地いい。
「ありがとう」
恵がこっちに向き直した。
「誠司」
「ずっとそばにいてね」
すぐにまた外を眺め始めた。
俺はどうするか迷ったが一緒に外を眺めた。
なにかは、もうなくなったのだから。