謎の声に黒竜は強化魔法を付与され、「グオォォォォー!!!」と鳴きさけんだ。
その後、すぐ落ち着きをとりもどすと変化に気づく。
(うぐ。なんだこれは!? 体の奥底から力がみなぎってくる!
誰がこの力を付与したというのだ。だが、まぁ誰でもよいわっ。このワレに味方する者なのだろうからな)
そう思うと黒竜は、リューセイを鋭い眼光でにらんだ。
強化されその目は黄色から赤に染まり血走っている。
黒竜は「ガオォォォォー!!」と、おたけびを上げリューセイを威嚇した。
リューセイは一瞬ビクッとする。
(大丈夫。た、多分。それにここは俺の夢の世界だしな)
心の中で自分にそう言い聞かせた。
その時、謎の声はというと。
『さぁ黒竜よ! 思う存分あばれなさい。この幻想世界に彼を永久に閉じこめるのです』
そう言いながら謎の声は、『アハハハハッ……』と高笑いをする。
そして、リューセイと黒竜の戦いをみていた。
そんな中リューセイは、なんとか落ち着きをとりもどす。
そして体勢を立て直すと、幻ノ大剣エクニスカイザーを目の前にかざした。
「よし! あとは頭に浮かんだ技名を叫ぶだけだ」
そう言いリューセイは、黒竜を鋭い眼光でにらんだ。
「ほう。まだそんな気力が残っているとはな。勇気だけは認めてやろう。だがその余裕すらないほどに、おまえを消し去るのみ」
そう言い黒竜は、魔法を唱え始めると大きな口をあけた。
それを見てリューセイは、急ぎ技名を思い浮かべようとする。
「……ん?」
だが、なぜか技名が頭に浮かんでこない。
(いったいどうなっている? なんで技名が思い浮かんでこない!)
そう思いリューセイは悩み始める。
しかし黒竜がそれを待つわけもなく。既に紫色の大きな魔法陣が、黒竜の目の前に浮かび上がっていた。
リューセイはそれに気づいたがそんな余裕すらない。そしてどうこの場を切り抜けようかと、ありったけの思考をフル回転させる。
(クッ、このままじゃ)
魔法陣が完成すると黒竜は大きく息を吸いこんだ。そしてすかさずリューセイへと目掛け、凍てつくような紫色の息を勢いよく吐きだした。
リューセイは間に合わないと思い、とっさにエクニスカイザーを目の前にかざす。すると大剣を覆いつくすように光りだした。
すると、その大剣に黒竜が放った魔法があたる。
必死にリューセイは、その魔法を大剣で押し返そうとした。だが、その魔法の威力がありすぎて耐えるのがやっとだった。
(これじゃもたない! それに、このままじゃやられる)
リューセイは、その魔法に耐えていたが力つきる。そして後ろへと弾き飛ばされ、思いっきり地面にたたきつけられた。
「グハッ、」
(な、なんなんだ! あの光の主が言った通りにしたはず。それなのに、なんで技名が浮かばない。だけど、なぜか剣が守ってくれた。どうなっている?
んー……ん? そういえば黒竜を倒したとして。そもそも、本当にこの世界から解放されるのか?
それに、そこまでは言っていなかったよな。って事は、もしかしたら黒竜を倒す以外に方法があるんじゃないのか)
そう思いリューセイは、エクニスカイザーのおかげで先程よりダメージがなく、よろけながらも立ち上がる。
そしてあざ笑うかのように黒竜は、そんなリューセイを見おろしていたのだった。
その後、すぐ落ち着きをとりもどすと変化に気づく。
(うぐ。なんだこれは!? 体の奥底から力がみなぎってくる!
誰がこの力を付与したというのだ。だが、まぁ誰でもよいわっ。このワレに味方する者なのだろうからな)
そう思うと黒竜は、リューセイを鋭い眼光でにらんだ。
強化されその目は黄色から赤に染まり血走っている。
黒竜は「ガオォォォォー!!」と、おたけびを上げリューセイを威嚇した。
リューセイは一瞬ビクッとする。
(大丈夫。た、多分。それにここは俺の夢の世界だしな)
心の中で自分にそう言い聞かせた。
その時、謎の声はというと。
『さぁ黒竜よ! 思う存分あばれなさい。この幻想世界に彼を永久に閉じこめるのです』
そう言いながら謎の声は、『アハハハハッ……』と高笑いをする。
そして、リューセイと黒竜の戦いをみていた。
そんな中リューセイは、なんとか落ち着きをとりもどす。
そして体勢を立て直すと、幻ノ大剣エクニスカイザーを目の前にかざした。
「よし! あとは頭に浮かんだ技名を叫ぶだけだ」
そう言いリューセイは、黒竜を鋭い眼光でにらんだ。
「ほう。まだそんな気力が残っているとはな。勇気だけは認めてやろう。だがその余裕すらないほどに、おまえを消し去るのみ」
そう言い黒竜は、魔法を唱え始めると大きな口をあけた。
それを見てリューセイは、急ぎ技名を思い浮かべようとする。
「……ん?」
だが、なぜか技名が頭に浮かんでこない。
(いったいどうなっている? なんで技名が思い浮かんでこない!)
そう思いリューセイは悩み始める。
しかし黒竜がそれを待つわけもなく。既に紫色の大きな魔法陣が、黒竜の目の前に浮かび上がっていた。
リューセイはそれに気づいたがそんな余裕すらない。そしてどうこの場を切り抜けようかと、ありったけの思考をフル回転させる。
(クッ、このままじゃ)
魔法陣が完成すると黒竜は大きく息を吸いこんだ。そしてすかさずリューセイへと目掛け、凍てつくような紫色の息を勢いよく吐きだした。
リューセイは間に合わないと思い、とっさにエクニスカイザーを目の前にかざす。すると大剣を覆いつくすように光りだした。
すると、その大剣に黒竜が放った魔法があたる。
必死にリューセイは、その魔法を大剣で押し返そうとした。だが、その魔法の威力がありすぎて耐えるのがやっとだった。
(これじゃもたない! それに、このままじゃやられる)
リューセイは、その魔法に耐えていたが力つきる。そして後ろへと弾き飛ばされ、思いっきり地面にたたきつけられた。
「グハッ、」
(な、なんなんだ! あの光の主が言った通りにしたはず。それなのに、なんで技名が浮かばない。だけど、なぜか剣が守ってくれた。どうなっている?
んー……ん? そういえば黒竜を倒したとして。そもそも、本当にこの世界から解放されるのか?
それに、そこまでは言っていなかったよな。って事は、もしかしたら黒竜を倒す以外に方法があるんじゃないのか)
そう思いリューセイは、エクニスカイザーのおかげで先程よりダメージがなく、よろけながらも立ち上がる。
そしてあざ笑うかのように黒竜は、そんなリューセイを見おろしていたのだった。