君は太陽のような人だった
明るく
無邪気で
誰にでも優しくって
そんな君が大好きで
そんな君が大嫌いだ
君が入学してきて、初めて会った日のことを僕は覚えている。
僕は受付をしていた、誰が来たかわかるようにと、何の楽器残っているかを把握する係だ。
体験入部初日、友達と吹奏楽部の体験に来た君は太陽のようにまぶしかった、
今思えば、あれは夕日に照らされていたからかもしれないが僕には太陽にみえた。
そんな君を、静かに見ていたら、君から声をかけてきた
「こんにちは!トランペット空いてますか?」
って、元気で明るい君に僕は一目惚れした
一目惚れなんて小説や、アニメの中だけの話だと思っていた、
それから毎日君は友達と楽器体験に来た、君がいつも選ぶ楽器は花形で明るい楽器ばかりだった。
でもそんな君が唯一花形じゃない楽器を選んだのは、僕のいるパート、チューバだった。
だけど僕は自分の仕事があり君に楽器を教えることはできなかった。
すごく悔しかったのを覚えている。